やっと振り返る 2017夏ー!!(何だ何だ)
(遅くない?)
遅過ぎる。
私も皆さんも最早記憶の彼方…な去年の夏を
今更振り返ってみたいと思います。
ギリギリ一年経ってない!今しかない…!←
改めまして。
2017年7月に栄の「アートスペースA-1」さんで個展をさせて頂きました。
これはその前の年、2016年のつくし賞で金賞を頂いた事による受賞展です。
A-1さんは2階と3階が吹き抜けのギャラリーとなっておりまして、
贅沢にも両フロアを使わせて頂きました。
だってこんな機会滅多にないし!
やれるだけやろう!と!!
思っての事でしたが、一人ではとてもとても広過ぎて大変でした。
そもそも作品サイズが全体的に大きくないので
(切り絵界(?)では比較的大きい方ですが…)
まず壁を埋める事が出来るのか…?!というのが目下の悩み事でした。
下見に行った時にその広さを目の当たりにして
「どーしよぉー!!!!!」と本気で頭を抱えたものです…(遠い目)←
幸いなのは「ひもろぎ」が居てくれたこと。
この時程「作っといて良かったー!!」と思った事はない…(おいおい)
3階部分の一番広い壁にひもろぎを配置出来たので
まだどうにか見栄えのする展示になったかなぁと思います。
ひもろぎサイズで漸くという感じですね。
後は何よりつくし賞で金賞を齎してくれた「宝石のような」。
この作品のお蔭でやれる事になった個展なので、
ひもろぎの次にどの場所にするかが重要でした。
(ひもろぎはサイズ的にも作風的にも異質なので、居場所を間違えると大変)
結果として、3階の真ん中にひもろぎ。
そこから見下ろす形になる2階の正面の壁に宝石さんとなりました。
吹き抜けになっているので、3階から2階が見下ろせます。
更に「宝石のような」の正面の壁に
この個展用にメインで作った「あなた」を配置。
2階の宝石とあなた、3階のひもろぎで三角形が出来るようになって
力の強い作品で個展会場を繋げて守ってもらう形になりました。
3階からひもろぎさんに全体を見守ってもらって
2階の中心で宝石さんのキラキラで皆を引っ張ってもらって
それに対面するような形で「あなた」に包んでもらう…みたいな。
結果としてそうなりました。
搬入時は戦争だったので、そんな事考えてるゆとりはなかったです(何)
そう搬入。とてつもなく時間の掛かった恐ろしいものでした…。
A-1さんには大変ご迷惑をお掛けてする事になってしまって…(;´Д`)
14時にA-1さんに着きまして、終わったのが22時でした。
22時でした。ド━(゚Д゚)━ン!!
まさかの8時間…。
家族と知り合いの方に協力してもらって、
私を含めた4人での搬入でした。
場所は2階と3階が吹き抜けになっていて空間が繋がっているギャラリー。
飾れる壁は固定のものと可動式のものがあって、色んなバリエーションを作れます。
特に2階にある可動式(取り外しも可)の4枚のパネルは
何枚残すか、どこにパネルを置くかで壁の雰囲気が全然違うので
作品をどこに配置するかだけではなく、
ギャラリーの壁をどう使うかというのも考える必要がありました。
2階と3階の窓際にも可動式のパネルがあるので、
これを外せば日光を取り入れたりも出来るんですね。
パネルを付けるか外すかは、かなり悩みましたねぇ…
作品点数が80点近くあったので、
先ずは何をどこに展示するかで途方に暮れました。
決まっていたのは「ひもろぎ」を3階へ。その1点。
一応何となくのシュミレーションはしていたのですが
いざ作品を持ってギャラリーに入ると
作品一つが壁に対して思っていたよりもずっと小さい。
考えていたメインどころの作品の配置が実際合わせてみるとピンと来なくて
一から考え直す必要がありました。
(正直足りない!と思いました。80点近くあって足りないって…
)
作品を全部床に広げて、暫く思考停止しましたね。
こんなに広い空間の設営なんて生まれて初めての事。
何から手を付ければいいのか、パニックでした。
兎にも角にもまずは決まっている「ひもろぎ」だ!
という事で、まずは「ひもろぎ」を予定通り3階に展示してみて、
その周りをどうするか決めよう。
3階から攻めていこう、となりました。
ひもろぎは和風の作品ですから、他の作品とは雰囲気が違います。
ひもろぎが鎮座する3階は、この違いをどう違和感なく収めるかが課題でした。
下見の後にシュミレーションしていた時にもそこで悩んでいて、
花ならまだひもろぎの近くでもいいかもしれないと考えていました。
小さな花の作品のひと花シリーズたちがこの時も20点ぐらい。
3階の奥の壁に花を飾って、
蝶2点と初期の作品のクルクースを花の間に入れました。
ひもろぎと同じ壁に並べる作品もそりゃぁ悩みました。悩みました!
唯一作った和風の人物作品の「色雨」は、確実にこの並びに。
色雨の横に母の強い希望で黒柴。(和風っちゃ和風)
異国感だ!!という事で、エジプト2点。(異国感?)
色雨とは逆側にも人物だろうという事で、
和風でも何でもないけれど色雨と同じ額を使った「夜の腕(かいな)」を。
そんな感じでどうにか3階の配置が決まったのでした。
でもね。でも。
配置を決めてからがこれまった時間がかかる!
何故ならひもろぎ以外は全て釘で展示したから。
釘打ちが一発で決まればいいのですが、
エキスパートではないのでそうもいかないんですな…
3階がどうにか終わって、ここからが本番です。
2階の方が断然広い。壁ありまくる…!!
まずは「宝石のような」の場所決めから。
ギャラリーに入ってなるべく早く見れた方がいいかな、と思ったので
入口側の可動式のパネルの真ん中に単独で置きました。
先程の取り外し可能な4枚のパネルの事です。
私は1枚外してもらって3枚にしまして
パネルの後ろにあるコンクリートの壁を柱に見えるように
3枚を等間隔に離してみる形を取りました。
これは下見の時に思い付いたのでやってみたのですが
中々良かったかなぁと思います。
こういう使い方は初めてだったそうで、
本当に使う人によって様々な表情を見せる事の出来る面白いギャラリーです。
宝石さんを真ん中のパネルに置いたので
次はその両隣をどうするか。
人物で固めるか、動物にするか…
宝石さんの対面の大きな壁をどうするか…
お持ち帰りコーナーは予定通り、
階段下のスペースに台と壁で作る事にして
ワークショップやる机どうする?
作業の順番はもう忘れてしまいましたが
多分同時進行であれどうするこれどうする?!とわーわー言ってた気がします。
基本の配置は私が最終決定を出してたので
あっち行ったりこっち行ったりしてました。
配置が決まったら設置は皆に任せて他の配置決めをして
高さや傾きのチェックに呼ばれて最終確認をするという感じでしたね。
ただもう、兎に角多過ぎて。作品があり過ぎて(小さいのが多い)
作品もそうだけど備品もあり過ぎて(何もかもがいつもより多い)
普段だったら全部の配置決めをやるんですけど最後はもう全投げしてました。
特に19時だったか20時だったか…
時間も時間なので、母と知り合いの方には先に帰ってもらって
父と私の二人で残りをやる事に。
最初は私一人で残る予定でしたが父も残ってくれました。感謝感謝。。。
キャプションを貼ったり案内貼ったりというのは私にしか出来ないので
(作品のタイトルを把握しているのは私だけ)
残りの作品展示を父に全投げしました。
後は頼んだ…!!!!
一応作品の並びだけは一緒に相談して決めて
高さとか作品の間隔とかはもう全部お任せ。
いつもはそこも最終決定は私がしているのですが
そんな余裕はないから後よろしくねー!!! でした(ひどい)
でも最後の父は凄かったですよ。
一発でバンバン決めてましたからね。
二人とも追い詰められてたので、
ここにきて作業クオリティが上がってました。
壁に案内を貼ったらちょっと掲示物と作品との距離感が…ってなって
既に設営済だった作品に対して
「もう少しこっち側に詰めて、こっち3つは山形にしたら良くない?」
という私の要望にも「確かにそうだ、オッケー!」とサクサクやってくれました。
流石に手馴れている。(笑)
いつものサンファンさんはワイヤー展示なので釘打ちは不慣れだったのですが
既に散々やりまくったお蔭で後半は凄かったです。
私はあちこち散乱した箱やら何やらを片付けつつ
備品のレイアウトして作品のキャプションを付けて
絡まりまくって団子になってるワイヤーを必死に解いてました(ギャラリーの)
そして大事なライティングー!!!
これも父に全てお任せ。
こうなると 「お前も仕事しろよ!!」って感じですよね?
いやいや、いやね!ずっとね!
私は私でせこせこ動いてたんですほんとですよ…!!!
細々やる事あって、お互いずっとバタバタしてましたよ…
ただ母とお知り合いが居る時はもっと配置でわーわー言ってたのが
父と二人になってからは静かだった気がします。
会話にならなかったのではなくて(笑)
もうほんっとうに時間が危なくて、
スタッフさんには一時帰宅してからまた戻ってきて貰う始末だったので。
役割分担をして、後は黙々とやってました。
結論。午前中から入るべきだった。
だがしかし、出発前まで作業してた。(え…)
寝ずに行ったよ!!行きも帰りも車中で落ちたよ!!!←
そんな、皆の協力なくしては絶対に成し得なかった個展会場をどうぞ。(急に)
まずは看板。
ギャラリーの入り口に置いていたものです。
A2ポスターを初めて作りました。解像度足らんかった(駄目じゃん)
2階。ギャラリーに入るとまずはこんな感じ。
一応左側の壁からスタートです。
右側の台は芳名帖や名刺など。
写っていないですが手前に3階に上がる階段があります。
左の壁が可動式パネルです。
間に見えてるコンクリートの部分が柱みたいじゃないです?(圧力)
真ん中に「宝石のような」がおります。
ここ詰めて!!の場所は一番手前側です。
壁沿いに進んで1番奥の窓際スペース。
手前に見えてるのはワークショップ用の椅子ですが、
基本私もここに座って待機してました。
壁に沿って机代わりの台が設置してあります。
奥の左の壁が可動式パネルで、収納すると窓があります。
このスペースの設営を父に全投げしました。
作品の並びは私の意向が反映されておりますが、
ほぼ父の単独プレーで出来上がっております。素晴らしい。
奥のスペースから入口方向を見た図。
お花がいっぱいありますが、頂きものです。
この個展でも沢山頂きまして、ありがとうございます!
奥のスペースから壁沿いに進んで、宝石さんの対面の壁。
新作メインの「あなた」と「君に咲く花」を背中合わせにして
両脇に「星の道標」と「白百合」。
ここはメインなだけあって、私が黙々とやってました。
並びと高さに拘っていたような記憶が。
あなたと君に咲く花をお向かいさんにするか背中合わせにするかで悩みました。
結果として花同士、星同士で向かい合うようにしたかったので
真ん中は背中合わせとなりました。
あなたと星の道標が星、君に咲く花と白百合が花です。
更に壁沿いを進んでお持ち帰りコーナー。
ここの作品は購入したら当日お持ち帰りが出来ました。
有り難い事に初日からご購入頂けていたので
フルに揃ってるのを見た方は殆どいなかったと思います。
台のレイアウトは私がやりたい事に煩いので(笑)
もそもそと自分でやっておりましたが、
壁の展示は母とお知り合いの方二人がやってくれました。
ここは全投げしたので二人のセンスに任せてあります。
でも3階の花の時は、思いっ切り口出しました。
手伝って貰っているのに遠慮なく煩い(自覚はある)(反省は?)
ここで芳名帖などの台。
入口右側にあったもので、この裏がお持ち帰りスペースです。
右手に階段があるので、そこから3階へ。
3階です。
3階は写真で見て右側の壁と、奥のパネルが展示可能な部分です。
左側が吹き抜け部分で、ここから2階が見下ろせます。
ソファは自由に動かして良かったので、ひもろぎの正面に置きました。
皆さんここに座ってひもろぎを眺めて下さっていて嬉しかったです。
(下から座っているのが見えていたのです)
私も誰もいない時に座ってました。
奥の壁も取り外し可能なパネルで、小さいパネルを1枚外して貰いました。
右側にパネルを揃えて、左を開けてそこから少し日光を入れてます。
ひもろぎの正面にも窓があるんですが、
そこには暗幕を張って貰いました。
窓が沢山あって日光を沢山取り入れられるのが特徴のギャラリーなんですが、
光が反射して作品が全然見えなくなってしまうんですね。
そういう意味では残念でしたが、
その分ライトできちんと作品を照らせたので、
切り絵の影がとても綺麗でした。
3階奥のパネルです。
花をワッと飾って、初期の頃の作品である3つをお供に。
右側は私がやって、馬より左側を母たちがやってくれたんですが
物言いをつけたのがここでした。
右と左でバランス全然違う!!!と。(うるさい)
等間隔みたいになってたんだったか…なんだったか…
もう少しランダムにして欲しいと要望したような気がします。
あれこれ注文付けてしまいましたが
いつも家族が手伝ってくれるので本当に助かっています。
お知り合いの方は最早ひもろぎ要因でして…(なんと)
女性なのですが背の高い方で、
初めてサンファンでひもろぎを展示した時に頼んでから
いつもひもろぎ出動時にはお願いしてしまっております。
いつも快諾して下さってありがとうございます!!!
この前の紙の温度さんの時も手伝ってもらいました!!!(頼り過ぎ)
家族というか、両親はもうずっと一緒にやって貰ってます。
私と同じだけ回数を重ねているので、もう二人とも慣れたもの。
3人での役割分担も出来上がっていますね。
家族なので、ついあれこれ遠慮なく…(横暴に)
助かってます!!!ありがとうございます!!!!
因みに搬出は一家総出でした(笑)
流石にお知り合いの方に搬出までお願いする訳にもいかず、
でも私と父の二人ではひもろぎを3階から下ろせない…(私が無理)
(お越し下さった方は分かると思いますが、階段狭いんですよね…)
なので、満を持して兄登場。
搬出は4人で2時間ないくらいで終わりました。
それでもやっぱりいつもより時間かかりますね。物が多いから…
結果搬入を振り返るだけになってしまいましたが(展示期間は?!)
ちょっと長いのでとりあえずこれはこれとして終わりましょう!
作品についてなどはまた別に書きたいと思います。
ひとまずは…A-1さんこんなに広かったんです!!というお話でした。
上手く写真が撮れてないので
「伝わらない!!」という感満載なのですが…(力及ばず)
もし良ければこちらのA-1さんのサイトでご確認ください。
広いですし、綺麗ですし、おしゃれなところです。
もうあれから1年近く経つんですねぇ…はぁ~…
やっている時は必死で、やる前も必死で。
確かに大変だった時間があるんですけれど。
本当にやったのかなぁという、夢の中のような実感のなさ…。
写真を見返すと不思議で不思議で。
でも搬入大変過ぎた事とか、
そもそも準備がギリギリ過ぎて本当に危なかった事とか
お客さまと色々お話した事もちゃんと覚えてるんですけど…
よくここを一人で埋めたなぁって、しみじみ思います。
今やれって言われたら……お、おぉう…(どうした)
でも、でも。
またやりたいなぁ……
BGMも自分で好きなのかけてよくてですね!
色々探して、何点か購入して。
でも結局同じのずっとかけてました。
2日目だけピアノのだったかな。
そういうのも凄く良かった。
音楽も決められるっていいですね。
その時かけてたCD聴くと、個展だぁ~って気分になります。
私は会期中ずーっと居て、ずーっと聴いていて。
ずーっとあの空間に居たんだものなぁ。
贅沢だったなぁ……
自分の世界!って感じで、贅沢な経験でした。
大変でしたけど。規模が大きくて。
手に余りましたし身に余りましたけど。
やれて良かったです!!!!
という訳で、長くなりましたので本日はこの辺で。
続きもまた、書きます!(ほんと?)
(ほんと…!!)










