こんばんは、Amiです。


花粉の影響が気のせいではなくなって参りました
目、目が痛痒い…!


私のメインはイネ科花粉なのに
最近はスギ花粉も結構酷くなってきて
ズビズビ期間が伸びつつあるので辛いです…


顔も身体も痒い!むきー!













さて本日は。








『 白百合 』 2015






しらゆりさんです。
まあ懐かしい。





いやもう、ガッツ入ってますね!
ガッツを感じますね。髪の毛に。
自分史上三本の指に入る髪の毛の出来だと思ってます。
宝石さんと白百合さんは髪うまい(自分で言う)




これでもかという、髪の毛。
最早髪の毛の為の図案。(ちがう)


比較的緩やかなウェーブです。
これですね、このストレートに近い方が
簡単そうに見えるかと思うんですが
意外ともう少しウェーブがある方が
切り易かったりします。


ストレート系は一箇所ずつが長過ぎて
歪まずに切るのが物凄く難しい…!!



くねくね曲がっているとその分一箇所が短くなって
他の線と支え合ってくれるので歪みにくいのです。


これ…どう説明したら…






んっとですね…









例えばこのピンクで塗り潰した部分が
切るのが難しい長い箇所です



途中で区切るものがないので
ここを綺麗に抜くのは大変です。

そしてその隣を抜いて "線"を残す時は
更に大変です。紙が歪む歪む…
切る時に紙が逃げますし…


くねくねしている髪の毛は
カーブはキツイものの歪みにくいので
カーブが少ない髪の毛より切り易いんです。



白く抜く箇所が大きいと紙が弱くなるので
その分次を切る時に紙がくにゃくにゃして
切りにくいという感じですかね。



なのでウェーブが緩めのお方は
切り進めるのが本当に怖い。
上のピンクの箇所を切る時なんかは



どうする?
どういく?
いける?
ちょっと休憩する?

とかなんとかで
必ず一旦手が止まりました。



そもそもこの時はまだ下絵がアナログで
シャーペンで紙に描いたものでした。

どう切る?線の太さはどのくらい?
というのを一箇所ずつ考えながら切ってましたから
一箇所切っては悩み
また切っては悩み

という感じで、亀のような進みでした。


特に髪の毛は立体に見えるようにする為に
抜く時の幅や、影となる部分をどう残すかとか
切りながら白黒の配分を考えていました。


下絵通りに切るんではなくて
もう少し線を細かく残そう、とか
いっそここはもっと太く抜こう、とか
バランスを見ながら切っていました。




そうやって凄く時間をかけて
髪の毛が出来上がっております。



切り絵をし出したらあの髪の毛になったので
ああいう髪の毛が描けていた訳じゃないんです。


今iPadで下絵を描く時は
髪の毛をどう切っていたかを思い出しながら描いています。
切り絵によって生まれた描き方ですねぇ。





当時、髪の毛への情熱が凄くて
今の私は情けない程ですけど…

自分なりに拘って伸ばしてきた部分なのだから
またちゃんと見つめ直して
取り入れていきたいなと思います。



髪の毛切るの楽しいんだけど
一番怖くもあるのが髪の毛。(どんだけ)




私は自分の切り方にそんなに特徴はないと思っていたのですが
こういう髪の毛を未だに見かけないので
もしかしたらここに凄くオリジナリティが出ているのではと思ったり…
どうなのかな。わからない。
すごくスタンダード?な切り方だと思ってます
わかりやすい切り方って言うのかな。








何はともあれ。


白百合さん、好きだなぁ!(突然)



いやぁ……大変だったんだ髪の毛…(まだ言うか)
でも綺麗に切れたかなぁって
丁度切り方の転換期だったので
成長が見られてすごく嬉しかった作品ですね。


お顔もね
口が上手い!!てなる(意味が違ってくるぞ)


口元の切り方上手ですね〜
自画自賛するのは大切ですよ〜!!






当時白過ぎる!!という批判もあったりして

でも、白百合なんだから白くて何が悪い!!と突っぱねて。





もう二度と個展したくないと思った年だったなぁと思い出します(何があった)


2015年は「ひもろぎ」を作った年でもありますが
個展の時に散々言われて
本当に二度とやりたくない、と思ってました。


複数の人に来る日も来る日も言われると
流石に辛かったですね。
「ひもろぎ」は特に時間をかけて
お金もかけて。
頑張ったつもりだっただけに
こんなに言われるんだなぁって毎日凹んでました。


でも、褒めてももらえてました。
だから踏ん張れました。
あの時来てくださって
すごいすごいと感動してくださった皆様
本当に本当にありがとうございます。



白百合さんや、天つさんや
初期の頃の方々は、そういう事がよくありました。
でもご縁があって旅立っていったので
そんなの全部吹っ飛びますよね。

誰になんと言われようと
ただ一人の方に望まれたのだから
それで幸せ。それが幸せ。


作品に居場所をもらえる事こそ
何より喜ばしく、嬉しい事です。


 


まだ未熟だけど未熟なりに
すごく情熱を持ってやっていました。
今が情熱がない訳ではないのですが
この頃にしかない煌めきがあるなって。

拙いながらも良いものを作るぞ、という
上を、前を向いている感じがします。
まだ未経験な事が多かったので
少しずつ挑戦をしていたからですね。


今はこなれてきてしまった部分もあって
慎重になっている気もします。
今の作品はあの頃には作りようがないけど
あの頃の作品も今の自分では出せない力がある。


その時にしか出せない空気感があります。
全部過去の自分が作っているのに
もう作れないなぁって思うんですよねぇ…


過去を目指すのっておかしいですけど
この頃みたいな熱量が出したい、という気持ちがあったりします。
新人ならではの熱さっていうか
そもそもまだ若いんだよなぁ〜!!!←


え?今はもう立派な中年ですよ。
年齢と共にしんどい作品は無理になってきそうだなぁと思ってる…まだ大丈夫だけど。





さてさて。
では制作過程を乗っけて終わります〜








これはラフですね







ま……既にうまくない…?(おい)








あー…苦しんでるところですねこの辺は








乗り越えたよ!
素晴らしいよ!
天才?!

ってなってるところですね(自画自賛タイム)








懐かしいな…







ここ結構好きでした。










額装の事がスポーンと抜けてるけど
表材がガラスだったから手を切りまくったのだけ覚えてます。












という訳で、当時は綺麗なお姉さんが作れた…!
と嬉しくて仕方なかった思い出の、
大好きな白百合さんの回でした。



ではでは!