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《  ひもろぎ  - 神籬 -  》









昨年作った龍の切り絵を振り返るべく
当時Twitterの鍵アカウントでぽつぽつこぼしていたものを載せてみます。




ひもろぎ 制作過程 (2015年)




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○記録そのいち。

6/30 構想ほぼ固まりサイズも仮決定。ラフ本格的にスタート。所感、鱗キツ過ぎる。






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○記録そのに。

7/1  ラフの終わりがまだ見えて来ない上にこれを更に下絵に起こして切って額装してとか考えると吐きそうになるぐらい残り二ヶ月の短さよ。描くとこうだけど切り絵にするとベタ黒だからどーしたものかね。





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○記録そのさん。

7/4  龍の胴体部大まか描き込み終わり。横長過ぎなのでちょいちょい床に這いつくばって描いてる。



ここまでラフ画。
ここから下絵。



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○記録そのよん。

7/9  下絵清書3日目。なるほど終わらん。




○記録そのご。

7/11に下絵完成、7/13から切りスタート。1時間やって初回は没。切り直し3時間→今の所このまま継続。



○記録そのろく。

7/18 未だ四分の一も終わらずなのでもっと頑張りましょう。もう20時間くらい切ってるのに何でかな。進まねぇ…!



紙が大き過ぎて回すのも一苦労で、裏から確認するのもこれまた一苦労。引っ掛けちゃうのが怖いから一々動作が大きいのとゆっくりな所がまた普段より時間がかかる要因で。大きいのって大変!でも楽しいっていうか挑戦してる感じがとても充実した心地にさせてくれている。つまり楽しい。







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○記録そのなな。

7/29 切り作業開始から大体50時間。7月中に2分の1終わらす目標は無理っぽい…どう頑張っても無理っぽい…でも龍の顔周り終わったら精神的に大分楽になりそう。



流石にもう切り直しは出来ないからちょくちょく別紙で試し切りしたりして、いつもより進みが遅い。





○記録そのはち

9/17  女神のお顔部分を切る。あと少し。もう少し。やっとここまできた、長かった。もう少しの後がしんどいくらいまだかかるって分かってる。でも終わりは見えてる、やれば出来る。




○記録そのきゅう。

9/20.21  胴体部の切り出し完了。残りはメイン部分の切り出しと細部手直し。毛羽立ちの処理とかはやってると延々終わらないから、何処かで線引きしないとなぁ。




○記録そのじゅう

9/22  完成。あとは額装。頑張ろう。




○記録そのじゅういち。
9/30  額装完了。三ヶ月に及ぶ龍切り絵完成。終わって良かった。



 

以上。鍵アカTwitterの記録でした。








額装作業中 ↓


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只管アクリル拭いてるとき。
二枚両面拭くのに4時間くらい。
(撮影:額屋の店長さん)


拭く理由は静電気除去スプレーをしてそのもわもわを取る為。
ピッカピカのビッカビカに拭きます。

こんなに拭く人初めてだよー!!と額屋さんに笑われる。
でも分かる!!と共感してくれて只管一緒に拭いてくれました。感謝。




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アクリルに乗せて配置決め中。
上のカッターマットはA4なので
何と無く大きさが分かるかな…



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裏を上にしてるので逆向き。

この後もう一枚のアクリルで挟んで
表向きに返して
上のアクリル外して
花びらを置く。





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完成!お疲れさまでした!







額装含めて期間は3ヶ月。
夏中ずっと篭って向き合ってました。

額装は2日間。
お世話になってる額屋さんのギャラリースペースを借りて行いました。
店長さんにもそのご家族にも、
偶々居合わせたお客さんにまで手伝って貰って完成しました。


一日中やっても終わらなくて、
二日目持ち越しても夜までかかって。
こんっなに時間掛かるの?!
というのもまた勉強でした。

確かによくよく考えてみると、
普段のサイズの額装もそれなりに時間が掛かります。一日仕事です。


だから当然なのかー!と。
流石にアクリル拭いてる時は
終わらない!終わる気がしない!もわもわがなくならない!辛い!となりましたけども。



でもいつも一人で黙々とやってる事を店長さんと二人でやれたのは楽しかったですね。
アクリルで挟む時に居合わせた皆さんに手伝って頂きました。
置いてある切り絵がズレない様に
そーっとそーっとそぉぉおおおっと←

6人ぐらいでそぉぉおっとやりました。
ありがとうございました!



二日目、アクリルに挟んだ切り絵を
額の中に入れます。(フレームの中に)
その時もまた、そーっとそーっとそぉぉおおっと……皆さんと共に!笑


当然一日目とは別のお客様にご協力頂いて行いました。
皆さん突然声を掛けられたにも関わらず、快く応じて下さって本当感謝です!



展示の時にも知り合いの方に手伝って頂いての搬入搬出だったので、
ほんとに沢山の方に助けられての作品だったと思います。




龍はオスなのメスなの?
と聞かれたりもしましたが、
その辺は全然考えてないのでほんとご自由に感じるままにお好きな方で。

個人的見解としては、性差があると思ってない、という感じです。


なのでどちらでもあるという見方もいいかなと思うし、顔が優しいから雌だ!という意見も賛成です。

雄だ!も賛成です(結局)



お好きな方で。










始まりは、

「龍の鱗が花びらになったら」



蝶の翅を花にしたり、鳥の羽を花にしたりの流れからの始まりでした。



よし、龍を切ろう。


そこから、ご神木がかつて神に仕えた龍が姿を変えたものだったら。という妄想基願望が生まれました。



じゃあその場面をえがこう。
神様から神勅を与えられて、
桜の木に変じる龍を切ろう。



鱗が花びらになって舞い散り、地に落ちたらそこから芽吹いて杜になる。
龍の身体から神域となる杜が生まれて、龍自身はその地を護る大樹になる。




頭の中でふわふわふわふわ。
生まれた願望でした。









楽しかったです。
作れて良かったです。


また、龍の切り絵したい!