『ひとひら』










  






昨年初めてやらせて頂いた個展「紙と語る」から一年。
"ひとひら"の黒い紙と語るように向き合って、今年もまた沢山の存在と出会う事が出来ました。
そして何の変哲もない黒い紙から掘り出す様に作品を作る切り絵という技法に魅入られて三年となり、
一つの区切りとして今までにない大きな作品に挑戦しました。



"ひもろぎ" 

日本の神様を想って作ったものです。



この"ひもろぎ"という作品もまた、
一枚の薄くて黒いひとひらの紙から生まれています。
私が一年をかけてこの黒い紙の中から見出した存在のどれか一つでも
どなたかの心に届いたなら、何より幸せです。






会場に置いた紹介文より_____















ひとひら

薄く平らなもの一枚。一片。



最初は『かみと語る』にしようと思っていました。
漢字が平仮名に変わっただけの名前。
意味はあります。
紙と語る、その真意は色々あります。


でもな、しっくりくるようでこない。



ずっと頭の片隅にあった
『ひとひら』という言葉。その響き。


龍を切って、これしかないなと思いました。





こんな大きな作品だって
薄くて黒い、ただの紙。


ひとひらの紙。






切り絵は、自分の中にハラハラ舞い降りてくるイメージです。
そして手から零れ落ちてゆくもの。






そういう意味でも、
『ひとひら』という言葉は今のわたしにとても馴染みの良いものでした。










黒以外の紙は使わないのですか?


と聞かれる事が何度かありました。何か特別な拘りがある訳ではありません。


ただ、黒い紙が好き。
黒の中から見つけていくのが好き。


わたしにとってそれは自然な事で、他の色の紙を思い付いた事がないのです。
だから多分、使わないと思います。

何年も先は分からないですけど、まだ暫くは黒い紙にお願いすると思います。






黒い紙の隙間から
光が零れるのが好きです。

作りながら何度も透かして見て
その先を夢想します。











只の黒い紙を広げた時は
ちょっとゾッとしますけどもね!


龍を切ってる時そう思ったものです。
ここから始めたのか、と。

これ、やり直しになったら、と思ったらゾッとしたのですね!ははは!←何突然!





ぺらっぺらの紙が
色々どうにか形になります。


自分なりの形を模索して、
今年はこんなんなりました!
と披露したのが『ひとひら』でした。





もうすぐ今年も終わりですね。

今年はどうだったかなって
切り絵を見たら思い出します。


ひとつひとつと向き合って、
次の一歩を踏み出しましょう。





 
という訳で。

そろそろ展示見てきまーす!!←搬入後まだ行ってないひと










みんな元気かなぁ……


全員居ないと、
ちょっとぽっかりするのね。

エネルギーがないっていうか……



様子見て来ようかなと思います。
撮影は無事終わったらしいので、
いつ見れるかなぁ……楽しみ!















参加中です!
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* フェイス展 *



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