続々と梅雨入りの季節ですね。
湿度が、憎い。 (真顔)
身体にも切り絵にも辛い季節です。
個展の話が中途半端なまま、
8か月程経過してしまいました。
――――― これはダメだ!!
という事で。
個展の話というか、
個展に出した作品の話をしようかと!
思います。
切り絵ブログなんだから、
いい加減切り絵出さないと…!(´Д`;)
まずはこちらから。
『 亡国の姫君 』
2014年、一番初めに作った切り絵です。
下絵自体はもっと前、
切るより一年以上前に描いていたもので、
何だかこう…凄く恥ずかしい感じでした。
物凄く切り絵を意識していると言いますか、
そんな感じの下絵だったので。
ちゃんと”下絵”として仕上げたまま、
ずーっと放置してて
このまま切らないだろうと思ってたんです。
切る事にした理由も、
その時点で6月の展示が決まっていたので
展示用の作品を作る前に
人物を一つ挟んでおきたかったから。
練習みたいな、そんなつもりでした。
そうしたら本当に練習で。
いや、切っている時は本番と言うか、
練習だー!なんて軽い気持ちではなかったですが。
どうも何かが違う。
切り方が違う。
自分が思っているのとは、違う線が出る。
「―――― 何でだ?!Σ(´Д`;) 」
その、予想しているのとは違う仕上がりに
終始戸惑いながら進めていた思い出。
感覚と仕上がりがちがーう!!!!
何これ何でなのどうして?????
と、ずーっと「???」してました。
切りながら教わっているようでした。
この切り絵に、教えて貰ってた。
自分の中で劇的に感覚が変わったのが、
髪の毛の切り口だったんですけど。
何か違うんだよ、と言われるかもですが(汗)
これが全く変わったんですよねぇ…。
意識して変えようとしてなくて、
いつも通りに切ってみたら、
いつもと違う結果になってる。
何でこんな線になってるんだ??
不思議な気分でした。
只、予想と違う線になってるから、
戸惑いが半端なくて。
どうすりゃいいんだよー!!とはなってましたけど。
今の自分から見れば、
ここはもっとこうすればいいのにー。
なんて箇所があっちもこっちもですけど。
だからこそこういう切り方は、
今はもう出来ないんですよね。
この時だけのもの。
流れるような髪の毛が好きで
それを切るだけで立体的に表現したい。
ふんわりじゃなくてどっしりと。
私の切る髪の毛は重いですけど(笑)
そこが一番の見所なので、
どしーんと存在感出させてます。
そのかわり他は結構単純。
髪にどーんと神経使って、
他のパーツはあんまり難しくしない。
作品によって違いはありますけど、
人物で特に髪の毛の範囲が広い場合は
そういう配分をしています。
髪が少ないと、服に装飾付けてたり。
花が細々したりし出す。
この「亡国の姫君」はパーツ多いですけど
羽根とか布はノリで切ってるので、
その辺結構単純だったりします。
この作品は手ずからお届けしました。
用意してあった場所に掛けさせて頂いた時
言葉に出来ないような
それでも確かな喜びがありました。
自分以外のひとのところへ、
そのひとの生活する場所へ
切り絵が収まる瞬間が見れて、幸せでした
私に切り方を指導してくれた、そんな切り絵。
それが「亡国の姫君」です。
親しみを込めて我々は(誰だ)
”姫”と呼んでおりました。
姫はこの姫の事なので、
今後作品に”姫”って付けれない…
とかちょっと思っちゃう。
でも、”姫”はまた作りたいなぁ。
タイトル付けるのは楽しく難しい。
由来はなんですかと聞かれると言葉に詰まる(何故)
姫の由来もあるんですが
やたら長ったらしいので
聞かれても答えないっていう…(おい)
オーナーさんにはお伝えしてありますが!
予定外に長くなってしまったので、
とりあえず一つで!
次は個展時に、
姫の周りを固めてくれた鳥さんにご登場頂きます!