じわっじわっと切り進めている様子です。


前回の記事でお分かり頂けるかと思いますが…

この黎明蝶も下絵が雑でしたので、

模索しながら少しずつ少しずつ。

描き足したり描き変えたりして、

じわじわっと切っていきました。


如何してこんなデザインが出てきてくれたのか。

未だに謎です。

苦しんだ気もするし、全然苦でなかった気もする。

するっと出てきたような…出てきてくれなかったような…。


切り始めてすぐは、不安だった気がします。

只少しずつ姿が見えてくるにつれ、

新しいデザインがするすると降りてきて。

うん。降りてくる。本当にそんな感じ。


おりてきて、溢れてきて、じわじわだけどするする。

手が動いて、不思議な心地で。ずっと。


途中からずっとふわふわした心地で切ってました。

勿論、うわー!とかぐわー!って苦しんでもいたんですが。


切れる喜びっていうのが強かったです。


うーん。不思議。

不思議で、とても大切な蝶です。


なんっというか。これだけは切れない。

もう切れない。


技術とか云々ではなくて、気持ち的に。

この一回でしかないなーと。そんな風に思います。