by コヴィー博士

 

 コミュニケーションがうまくいかない要因は

「相手の気持ちへの不満」や「相手が自分を理解してくれないこと」です。

 

理解されていなと感じる相手には、コミュニケーションをとることにストレスを感じ

時には衝突してしまうこともあるでしょう。

 

私たちは、理解されていないと感じるときに、

ちゃんと理解してもらおうとより多くを伝えようとしまう。

経験したこともある方がいらっしゃるかもしれませんが、

より多くを伝えようとすればするほど、より大きな溝を生んでしまうのです。

 

いったいなぜでしょうか?

 

相手が理解していないから、理解してもらおうと一生懸命話す。

そうすれば相手はきっと理解してくれるはず。

そう思って話しているのに、一切理解されない。

 

これらの主な原因は、相手も同じ気持ちを抱いているということです。

 

相手もあなたが理解しているという気持ちになっていない。

あなたが私を理解してくれないから、私をまずは理解してほしい。

だからまずは私の話を聞いて。

 

私たち人間は、どこかでやっぱり自分の事ばかり考えています。

相手のために尽くそうと思って毎日生きていたとしても、

ほんの少しそれを忘れる瞬間がでてくるのです。

 

お互いが自分の話を聞いてほしい時に、

それはわかったから自分の話を聞いてと自分の言いたい事を

いくら伝えたところで、相手は理解されたと感じません。

 

人は本当の意味で理解されたと感じるときに、

初めて相手の話を心から聞こうと思うのです。

 

あなたは私の世界を理解してくれた。

それならあなたの世界に少しは入ってみようと思うのです。

 

私たちは同じ現実に生きているのに、それぞれ違った世界で生きています。

私の中の現実と、あなたの現実は違うし、それはたとえ同じ時間に同じ場所に

いたとしてもそうなのです。

 

それぞれの現実はそれぞれの見える世界となり、コミュニケーションを取るうえで

問題を起こします。

 

お互い同じ世界を見ていて、同じ認識をできていると思ったら大間違いです。

人はそれぞれ違った世界で生きていて、違った感覚を持っています。

ピーマンが好きな人がいれば嫌いな人がいるように、

それを見たときにどういう印象を抱いているのか、何を考えているのかは違うのです。

 

だからこそ、まずは相手の世界を理解してあげることが大切です。

その世界を理解する努力を示したなら、より豊かなコミュニケーションがとれるでしょう。

 

あなたの現実が誰かの現実とは限らない。

あなたの常識が誰かの常識とは限らない。

あなたの正義が誰かの正義とは限らない。

 

人はそれぞれ違っているということを肝に銘じ、

まずは相手を理解することに努めてみてください。