
あっ!という間に今年も1週間が過ぎてしまいました。相変わらず何だかんだと慌ただしい1年になりそうです。
さて、エジプト編を書いている内に、またエジプトでテロがありました…。今回のテーマにしている「エジプト暦」の、ひとつの鍵を握るキリスト教コプト教徒のミサをイスラム過激派が狙ったものでした。今のテロの原因を知るのに3000年以上歴史をさかのぼらないと語れない事に、どうしようもない重みを感じます。
ちょうど前回に、キリスト教コプト教徒たちによって消し去られてしまったエジプト暦の話をしたところでした。ここで少しエジプトの宗教の歴史をお話ししておきます。
紀元前3000年ころから続いた太陽神ラーをはじめ、八百万の神々を信仰する古代エジプト文明は、紀元前30年のアレクサンダー大王の進攻によって終結します。そしてそこに現れたのは、再びこの地に戻ったキリスト教徒、コプト教徒達でした。
再び戻ったというには少し時間が経ちすぎたかもしれません…。実は元々ユダヤ教は、エジプトの人々が、彼らの信じる神の導きがあったとして国を旅たった人々の宗教。そのユダヤ教から後にキリスト教も生まれています。そもそもイスラエルの首都エルサレムも、当時はエジプトの一部だったのです。
古代エジプト神話がユダヤ教の神話やキリスト教の神話と微妙に重なる部分があるのも当然かもしれません。
しかし悲劇は一神教としてキリスト教徒が他の神々を邪神として否定した事に始まります。エジプトに戻った?キリスト教徒達は古代エジプトの神々の偶像を徹底的に破壊します。
彼らの行為を蛮行と非難するのは簡単です。しかし彼らとて当時は迫害され、エジプトですら多くの秘密の地下墓地(カタコンペ)が残っています。後にキリスト教は主流派となるのですが、当時のエジプトの人々にとって宗教は生死を左右する大問題だったのは間違いないようです。
そのキリスト教誕生から約600年後、イスラム教が生まれ現代に至っています。つまり大まかにいうと、エジプトは古代から太陽神ラーを中心とするエジプトの神々、キリスト教、イスラム教と、信じる神を換えて来た事になります。その度に、互いの神々を信じる人々の争いは続いて来ました。イスラエルが古代エジプト領であったことを考えると、この地では3000年以上宗教を巡る争いが続いている事になります。
その全てが、同じ国をルーツとする人々が生み出した宗教であることが、より悲劇を感じます。
今も各地に残る、古代エジプト壁画の上に描かれたキリスト教の壁画。古代エジプト神殿の上に立てられたイスラム教のモスク。削り落とされた古代エジプトの神々の顔などを見る度に、人々を救うはずの宗教が、どれほど人々の争いの種になっているのかを感じずにはいられません。
さて、そんな現代のエジプトの状況を知れば、古代エジプト時代の調査を行うのが、いかに難しいかを知ってもらえるかもしれません。
ロゼッタストーンという古代エジプト王家の文字ヒエログラフと庶民文字デモティック、そしてギリシャ文字で同じ内容が書かれた石が見つかって、少しは解読が進みましたが、この宗教間の争いが、古代エジプトの真実を知る為の最大の妨げになっているわけです。
さて、その上で今回の謎の話にようやく戻りましょう(苦笑)。以上の理由もありほとんど現代にその資料を残していないエジプト暦ですが、いくつかのヒントは残されています。
ファラオの秘術とされたエジプト暦。ファラオが、月日を知り得たのは、精密な太陽と星々の動きの観測によるものでしょう。その暦に基づく種まきの時期や収穫の時期の設定。そして雨期や乾期の訪れを知る事による収穫料のアップと、自然災害の回避。これがファラオの力を確固たるものとし、国力を富ませたのは想像に難くありません。その仮説はセティ1世の葬祭殿に残された壁画からもまず間違いないといえるでしょう。しかし、問題は、どうやってその精密な暦を知り得たのかということです。
いきなり古代に登場した超精密な暦は、ファラオの宇宙人説まで語られる理由でもあります。これにはファラオの体型や頭蓋骨の形状等、宇宙人に酷似し、「なるほど!」と考えさせられるものも多いのも事実です。これもとても気になる事ですが、ここでは、ファラオの墓にミイラとともに納められた「死者の書」について考えて見ましょう。さて死者の書とは一体なんでしょう?映画ハムナプトラにも登場したファラオの秘伝の書と言うイメージがありますが、実際には王墓の壁に描かれた一年の様々な営みを描かれたものが多いです。この壁画がファラオの復活を願う秘伝の書と考えれば、ヒントは巡る季節の中にあると考えればどうでしょう?
永遠の命とは、四季の移り変わりとともに永遠に繰り返す暦のことかもしれません。誕生、成長、熟成、死、そして復活…。これはナイルのたもとに暮らす人々にとって神から与えられた、自然の永遠の営みの姿と考えられないでしょうか?同様にファラオが神から授かった生命の源「命の鍵」を暦と考えると、全ての謎がつながって来ます。命の鍵は+マークの上に○が乗った形でアンクとも呼ばれます。これは現在の女性の性別を表すマークにも通じます。命を生み出す女性こそが永遠の命の鍵なのかもしれません。
そしていよいよイシス神殿の伝説にうつりましょう!その神殿の壁に描かれた1465体のエジプトの神々。それらは、神殿を拝礼しないと、毎年秋分の日に1体づつの神々の加護が失われて行くというものです。そして、その全ての神々の加護が失われると世界は全て水に沈むといわれています。その終末の日は、神殿が放棄された紀元550年から1465年後。つまり、2015年の9月になるというものです。
先日WWNではマヤの人類絶滅の日が計算間違いで2015年になるというニュースをお伝えしたばかり。この一致は単なる偶然というにはあまりに重い…。キリスト教に追われたエジプトの神々の怒りは今も生き続けているのか…。1465体の神々の怒りとなれば相当なものかも知れません。マヤの神々と合わせた連合軍の力から人類は逃れられるのか…。神話半分と思いながらも、気になる話ではあります。
面白ニュース満載のウィークリーワールドニュース・ジャパン本紙も読んでね(笑)

