―――――――嫌な汗をかきつつ横溝屋敷を後にし、お次に向かうは埼玉の奥地、と云うか僻地にある、広大な本格的中華寺院『聖天宮』なり。

横溝屋敷から聖天宮に向かうにはいくつかルートがあるが、せっかくなので川越の観光地区を通り抜けるルートでご案内。とりあえず車中から川越を見るのだ(笑)

川越からだと15分くらいで、ここには着く。

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――――――――ワタクシ、毎年元旦の夕方にやって来て、中に入らず(と云うか拝観時間が終わってることがほとんど汗)、写真だけ撮って帰っている中華寺院でございます。

もう何年も冬の夕刻の暮れなずむ『紫禁城の黄昏』的な聖天宮しか見てないので、このような青い空の下で見たのっていつ以来だろう。

空が青いと黄色い瓦がそれはそれは目に眩しいですな。

そして空には龍のような雲。…歓迎されてるかもよ、てんてんさん。

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…前回中に入った時より拝観料が値上がりしておりました…前は400円だった覚えあり。

しかし2人分の拝観料をてんてんさんに払わせてしまった…と云うか謎のシステムで『お連れの方は付き添いですか?』と云う質問をされ、付き添いの人は料金が半額になっていたような汗

太っ腹なんだかよくわからんが、この寺も創建当時は無料で拝観できたのだからそれ考えたら微妙ですが。

あ、でも近年の観光客の増加、及びコスプレ撮影会御用達により、拝観料は上がったものの、訪れる方に居心地いいようにサービスはよくなってると思います。

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ちなみに楼閣から周囲を見渡すとこんな光景ですよ。…如何に唐突にこの寺院があるかお分かりいただけるだろうか。
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真面目なてんてんさんがちゃんと参拝している間、あっしは勝手にセルフ撮影に勤しむ(笑)

――――――中華寺院にも違和感がない、この茗荷コーデがある意味凄い。

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そして戻ってきたてんてんさんと記念撮影。

残念ながらこの地では横溝写真は出てこない(笑)

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休憩所に置いてあったチラシ。赤丸部分で囲ってみたが、『他の観光施設にも近い』の文言が秀逸。

…川越は確かにまあ近いと云えば近いが、他のとこはかなり遠いっすよ(笑)


そして聖天宮を後にし、最後に向かうはここからほど近い着物屋さん。

結婚前のあっしが週1で通い詰めた『実家近くの激安着物店』なり。

当時、その店で買い漁ったものをまだしっかり着ておりますよ。

今となっては骨董市もあるし、ちゃくちゃくちゃくもあるしでこちらの店よりも安く買える地に住んでおりますが、当時は1枚500円で買える店ってのがとても貴重だったんです。

……んが、通い詰めていたのは10年以上前だし、最後に行ったのは5年くらい前。

果たして今でも店が存続しているのか!?

坐骨神経痛を患っていた『みつばちハッチとカエルに似ているオヤジ』は果たしてまだ生きているのか!?

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――――――――なんと、まだ店がありました!!しかも着物がわかりやすい様に店頭にぶら下げられております。

そして、先に店に足を踏み入れたてんてんさんが開口一番『…生きてますよ!!』と小声で囁く。

ハッチ似のカエルオヤジ(ひどいあだ名だと思うが、この表現でてんてんさんに速攻でオヤジの顔がわかった)、まだ生きてたんです!!(爆)

ああ、でも悲しいかな坐骨神経痛が悪化したのか、歩行器なしでは動けないようになっており、そして人間足腰弱って動かなくなると覿面に精神面に影響するのか、目に生気がない…

ああ、ハッチ似オヤジよ、君を泣く。

そしてしばらく来ない間に古着物相場が値崩れでも起こしたか、かなり安くしないと売れないのか、かつては500円より安い着物はなかったのに、今は200円コーナーが。

あ、でも帯は基本500円のままは変わりません。

そして、積み上げられている着物、帯が見にくいのは昔からでしたが、それが更にパワーアップしてしまい掘るのが大変。

久々だし、オヤジが生存していた記念に何か買いたかったのだが、なかなか買ってもいいと思う品がなく途方に暮れましたわ。

結局200円コーナーにぶら下がっていたシミ汚れたっぷりのポリ着物を汚れ落ちなかったら諦めよう、とダメ元で購入。

―――――――200円コーナーにあったから200円なはずなんだけど、なぜか会計の際には100円だった…汗

そして家で洗ったらシミ汚れが全部落ちた。……100円でよかったんだろうか汗汗


次にこの店に来るのはいつになるかわからんが、それまで店の存続&オヤジの生存を切に祈るよ


で、ここでタイムアウト。反転してさいたま市に戻らねばなりません…

川越はスルーしてもいいや、と思っていたのだが、実はてんてんさんが川越にも行ってみたかったことが判明。

京都の前には小京都な金沢に長く住んでいたことがあるそうで『京風はもう見飽きた』とのことでした(笑)

ああ、でもちょっと立ち寄る時間すら残っておらず、できる限り菓子屋横町の発泡スチロールアートや、時の鐘が車中から見られるルートでさいたま市へと戻ります。

…川越は川越で変なスポットもあるので、次にてんてんさんが東下りを敢行なさった暁にはたっぷり川越に時間を使いたいと思います。


そして浦和駅に戻って参りました。ここでてんてんさんは東京駅へ向かい、あっしは帰宅。お別れでございます。

京都と埼玉と離れてはいますが、またすぐに会えるような気がするのでお別れもあっさりなワタクシです(笑)

さようなら、てんてんさん。また会う日まで。

   
                

―――――――また小僧は『突発的お留守番』の刑に処せられていたが、『お主が学校から帰ってくる頃には母も帰ってくる』と言っておいたため『…やっぱり間に合わなかったね…』と落ち着いて一人で勝手におやつをかっ喰らって待っていた。
                            
                                完 

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