「グレーゾーン」ですか? | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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何のとりえもない平凡で臆病者の神経質者が語る森田的生き方ブログです。

HSPの皆様は、これは神経質にも言えることですが、「白か黒か思考」「こうあるべき思考」がしっかり身についているようです。

言うまでもなく、「白」と「黒」の間にはどっちつかずな「グレーゾーン」があります。また「こうあるべき」と考える「理想の自分」は、今のあなたから見て、どのくらいの距離にあるんでしょうか。言うまでもなく「現実の自分」と「理想の自分」の間は、どっちつかずな「グレーゾーン」です。

 

           画像 www.is-field.com  グレーゾーン

 

そもそも人間の生活と言うものは、限りなく「白に近いグレーだったり、限りなく「黒」に近いグレーだったりすることはありますが、絶対的な「黒」や「白」は存在しません。人間すべてが「グレーゾーン」と言っても良いのです。

人は『善』と『悪』、「真実」と「嘘」、「高尚」と「低俗」、「素晴らしい自分」と「さえない自分」などが入り混じったかなりカオスな存在です。

 

HSPや神経質は、人間の片面だけを見て、評価を下しがちです。人の良い面だけを見て落ち込んだり、人の劣った面を見て優越感に浸ったり、していませんか?

そうではなく、人は善悪正邪優劣両面備えているものだ。「こういうものなんだ」と認めてしまった方が、かなり楽になれるのではないでしょうか。

 

『グレー』な人間を認められると、人を受け入れやすくなります。

繊細な人は特に自分と異質な人に苦手意識を持ちやすいもの。たとえば感受性が豊かな人は、おおざっぱな人を見ると、批判的な気持ちになりますし、無神経でデリカシーの無い人にも嫌悪感を抱きます。

勿論好き嫌いはどうにもなりませんし、きらいなのを無理して仲よくせよとは言いません。

 

        画像 マイベストプロ どっちつかず状態に耐える

 

ただ一面のみを見て、いたずらに敬遠したり苦手意識を持ってしまう人には、人の「違い」は「優れている」か「劣っている」のではなく、単なる「違い」にすぎないんだと言うことを知るだけでも、人間関係から逃げだすことが減るのではないでしょうか。

そうそう、あなた自身も「グレー」な存在です。自分の黒い部分だけを見て「ダメ人間」の判定をしていると、ますます人間関係が辛くなってしまうでしょう。

 

このように「どっちつかず」で「宙ぶらりん」な存在を認め、それを受け入れられるようになれば、ずいぶん楽になれると思います。前にも書きましたが、「答えの出ないもの」でも、その疑問を保持しながら生きていくことは可能です。早急に結論を急ぐのではなく、いずれ答えが見つかることを期待しつつ、温めておく度量。そういう能力を「ネガティブ・ケイパビリティ」と言います。今年の秋ごろになったら、詳しく考えたいと思っていますよ。

 

参考・・・「繊細な人が快適に暮らすための習慣」、「答えを急がない勇気」