神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

何のとりえもない平凡で臆病者の神経質者が語る森田的生き方ブログです。

ご訪問ありがとうございます。
このブログは神経質症(対人恐怖、視線恐怖、不完全恐怖、強迫性障害など)に陥った一患者から見た森田療法について書いていくものです。まずは症状を克服した体験や実践の中での気づき、それから書籍やメディアから学んだこと、あるいは生活の中で気づいたこと、たまに全く関係ないこと(笑)などを、思うままに書かせていただいております。

森田療法とは、今から100年前、精神科医の森田正馬博士が創設した神経質症のための治療法です。大きな特徴は「不安」や「恐怖」を取り除こうとせず、不安を持ったままで、気になるままで、やるべきことをやっていこうとするところにあると思います。

このブログに来てくださる方は、心理学や心の病に詳しい方が多いと思いますが、もし森田療法について聞きたいことや疑問点があれば、遠慮なく下記までご連絡ください。またフリースペースに書いてある神経質者の例会についてのご質問、参加を希望される方は、ブックマークの「栃木懇談会HP」をご覧いただいたうえで、併せてご連絡願います。
管理人(柴@栃)の連絡先 wwgsd601@etude.ocn.ne.jp

栃木懇談会ホームページは、「懇談会のお知らせ」、「懇談会報告」はもちろん、「生きるヒント」や「いきいき人生塾」、「森田療法」、「神経症」の解説や、「森田正馬の言葉」など、様々なコンテンツを用意しております。これを読めば、きっとあなたも楽しみながら森田を身に着けることが出来ますよ。画面左下にあるブックマーク、「栃木懇談会HP」から入ってくださいね。

私たちの脳みそは、進化の過程でバラ色の未来を想定するようにできているそうです。しかしこれが病気になると、せっかくのバラ色バイアスも機能が低下してしまいます。その代表がうつ病と神経症です。

うつや神経症になると、何でも悲観的に考えるようになります。常に体のどこかか悪いのではないかと悩み、自分はつまらぬ人間だと思い、もう病気が治らないのなら、いっそ死んでしまおうかとまで考えてしまいます。バラ色どころか、お先真っ暗バイアスです。

 

もうすこし検診の弊害について、書かせていただきますね。神経質者の会には、結構専門的な知識を有した方々が沢山います。しかしことがんや成人病の話になると、すぐ「早期発見早期治療」の大切さを主張する人が多くいらっしゃるようです。

皆さん「早期発見早期治療」教の信者なのですね(笑)。

 

自分は健康体である。ことを確認したいばかりに、自治体の検診や人間ドッグなどを繰り返しているうち、自覚症状が無いまま、異常が見つかることがあります。精密検査に回され、結果が出るまでヒヤヒヤドキドキです。しかし結果は特に手当の必要もなく、また半年後に来てくださいなどと言われて帰されます。ひとまずほっとするでしょうが、こんなことを繰り返しているうち、検診癖にはまり込み、抜け出せなくなってしまいます。

 

こんなことを続けていたら、加齢とともに異常値の出る確率は上がる一方になりますよね。当然精密検査に回る確率も高くなり、老いの貴重な時間を検査や治療に振り回され、終いには本当のうつ病に移行してしまう人もいるようです。

自分が病気でない確証を得るために、いろいろな検査を遍歴し、本来なら不要な心配事を毎年増やしていく愚かしさに気づいていない人も多いようですね。

 

もっとたちが悪くなると、その愚かしさに気づいても、これを繰り返さないと、どうにもこうにも安心できないと言う状態になってしまいます。森田療法ではこのような心理状態を「とらわれ」と言います。

「検診を受けなければならない」と言う気持ちが固着し、検診と病気の事以外、何も考えられなくなってしまいます。こうなると確実に強迫神経症です。

 

強迫神経症とは、例えば戸締りの確認を何度も何度も繰り返しても、「閉まっている」と言う確証が得られない。従って確認がエンドレスになってしまうものや、自分の身体が汚染されているのではないかと不安になって、日がな一日手を洗い続けたり、家の中のものを触れなくなって何もできなくなってしまったりする心の病気です。自分でも愚かしいことは重々わかっているのですけれど、不安が強くなって強迫行為がやめられなくなってしまうのですね。

 

「検診神経症(もちろんこんな病気はないですよ)」も、立派な強迫神経症です。特に自覚症状も無い(あるいは普通の人が看過するような微細な変化)のに、もしかしたらがんなのではないか、なんか取り返しのつかない病気に罹っているのではないかと不安になり、ありとあらゆる検査を定期的に受けないと、ますます不安でいられなくなってしまいます。ここまで来た方は、検診よりも精神科を受診した方が間違いないと思いますよ。

 

参考および引用・・・「死生観の時代」、「医者のホンネ」