はじめまして!ホルンの堀場泉です!



今回は私の担当楽器であるホルンについてご紹介したいと思います。
ホルンはとても歴史のある楽器で、ホルン(ホーン)はイタリア語、フランス語、英語等で「つの」の意味をもち、その名の通り狩りをするときに使用していた信号用の角笛をもとに誕生した楽器です。後ろの仲間に合図を送るためにベルが後ろ向きになっており、モダンホルンでもそのスタイルを受け継いでいます。

19世紀前半までは、バルブを持たず自然倍音のみを発音できるナチュラルホルンが演奏されていました。ナチュラルホルンでは限られた音しか出せなかったのですが、18世紀中頃ボヘミアのホルン奏者のハンペルが右手をベルの中で開閉することで音階をコントロールできるストップ奏法を確立し、格段に演奏技術があがりました。しかし、ゲシュトップ奏法をもってしても出せる音にはまだ限りがあり、この奏法によって得られる音や音程は不安定なものでした。こうした不満を解消するために、19世紀中頃になって、現在のようなバルブによって管の長さを瞬時に変えることのできる「バルブホルン」が開発されました。

ホルンは長い歴史を持つので、幅広いレパートリーがあります。モーツァルト、ベートーヴェン、リヒャルト・シュトラウス、、数多くの作曲家がホルン協奏曲を残しました。ソロ作品だけではなく金管楽器特有の華やかで輝かしい響きやホルン独特のやわらかさ、音色の多様性、音域の幅広さ、から様々なアンサンブルに取り入れられています。特にオーケストラ作品では、非常にやわらかで深々とした音色は、金管と木管との中間的な特徴を持ち、ハーモニー楽器としてあらゆる楽器の音色とよく溶け合います。こうした多彩な音色と多様な表現力をあわせもつ楽器の特性が、ホルンの魅力だと思います。

Mixibleの木管5重奏では、それぞれの音色が個性的で、音の出る仕組みが違う楽器ばかりです。それぞれの音色が重なり合って生み出される多彩な響きが木管5重奏の醍醐味だと思います。その際に是非ホルンの活躍や木管との音色の調和などなど聴いていただければ幸いです!

各種SNSでも活動報告を行っていきたいと思っておりますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします。



楽器:ALEXANDER 103,
マウスピース:STORK 4 1/2


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