結婚により、実家から100kmほど

離れた街に住むことになった私は

所謂、寿退職したのだが

1ヶ月後、元職場の取引先が

在宅でのデータ入力を依頼してきた

 

元職場では私が担当していた業務だが

引き継ぐ人がいないということだった

報酬は引き継いで、1文字1円

という、当時としても破格の待遇

 

これには理由があり

FAXで届いた原稿を即、入力し、

メールで送るという条件だった

依頼は突然来るので

携帯電話を持たされ

外出先でも連絡があればすぐに帰宅した

平均、1日2、3時間の労働になるので

家事や育児もなんとかなった

何より、在宅というのがありがたかった

 

変動はあったが、当時の年収は

今の職場よりも多く

原稿の内容は、市町村の広報紙や

医師会などの機関紙のものが多かったが

たまに書籍化前の原稿用紙状態のものが

大量に送られることもあった

 

書籍化データの場合は大抵

夕方からFAXが流れ始め

途中、先方からの連絡があり、

明朝朝が期限というのが定番

勿論、徹夜である💦

 

私が仕事をしている間

子どもたちは目の届くところで寝るので

当然、煌々と灯りはついている

 

その話をご近所さんに話すと

「明るいところで寝かせると

 性的早熟が進むんですってよ、、、ムフフ」

と言われて心配したが

大丈夫だったようだ

 

夫の転勤での引っ越しの時には

引っ越し先のアパートに到着してみると

FAXが使えないからと

原稿の束が先にどさっと届いており

荷解きはパソコンから

ということもあった

 

大変なこともあったが

自宅でできる効率の良い仕事に恵まれ

大変ありがたい子育て期だった