学校でも職場でも

俗に言う「えらいひと」の話は長い

大勢をまとめる立場には

なった事がないのでよくはわからないが

色々ある「思う所」を訴えているのだし

伝えたいという思いもきっと強いだろう

 

人前で話ができる

という段階で既にその人は

かなり能力が高いのではないかと思うし

理解できるように話すのは

実はそんなに簡単ではない

 

ましてや長い話となると

原稿を読み上げるなら大丈夫だろうが

まとまらなくなったり

言いたい事から逸れてしまったりしがちだ

 

昔の勤務先の社長は

従業員に伝えたい気持ちの強い方で

長い話をメモも見ずに話していた

長い時は1時間ほどにもなるその話を

録音したテープから聞き起こしをし

社内報に掲載するのが

私の仕事だったのだが

 

非常に理路整然としているうえに

はっきりした口調なので

録音時間の2倍程度の時間で

仕上げる事ができ(通常は3倍)

話のクオリティの高さに毎回驚いたものだ

 

学校で長い話といえば校長先生

前任校の校長はとてもお上手で

短くはないが長くもなく

わかりやすいと

とある企業の元幹部で

話をする側だったという同僚の方が

いつも感心されていた

 

子どもたちは

聞いていないようで聞いていて

聞いているようで聞いていない

そして

長くなるほど耳に入ってこないだろう

様子を見ながら

ほどほどのところで切り上げる

または切り替える

というのも校長先生の力量が

試されるところだろう

 

息子が中学生の頃

最高だったと聞いた

校長先生の終業式での言葉は

 

「明日から休みに入るので

 体に気をつけて

 怪我をしないように

 以上!」

 

ヤンキー系の生徒なら

思わずヒューヒューしてしまう案件だ