私の見た目から

勉強のできない子だと思われ

罵倒されたり

いじめられていた小学生の頃

 

家でも

叱られることばかりだったから

自分は馬鹿でダメな子だと

思っていた

 

教科書が配られたらすぐ

読んで理解していたので

授業内容は大抵

わかりきったことばかりだったけど

そういうものだと思っていたし

 

先生の話は

碌に聞いていなかったので

いつも注意されていた

 

他の子たちはみんな

自分よりももっと賢いけど

テスト点数が低いことがあるのは

私のように

たまたまその時は

やる気が出なかっただけなんだと

思っていた

 

問題を解く時

わからないと思ったことは

なかったから

みんなそうだと思っていた

 

だから

テストの点が悪かった時

「ちゃんとやりさい」

的なことを言われて叱られても

ピンとこなかった

 

いじめられていたので

もちろん

友だちなんていなかったし

遊びの仲間はもちろん

学校でのイベントのグループからも

仲間外れにされた

 

いつも暇で本を読んでいたので

遊びに入れて欲しいと言っても

「本を読んでれば?」

と、馬鹿にするように言われたりした

 

当時の先生方からは

「本の虫」と呼ばれていたと

後になって知ったが

今になってみると

何だか無駄な時間を

過ごしていた気がする

 

もっといろんなことを

やりたかったし

考えたかったし

知りたかったのに

自分には無理だと思っていた

 

たまたまそこにあって

いつでも読めた本からしか

得られるものが

私にはなかったけど

 

今の子どもたちが

「知りたい」

「考えたい」

「やりたい」

と思うことを

思う存分できるようにする

その手助けが

少しでもできるかもしれない

 

そう思うと

ついつい

張り切ってしまう自分がいる