母はいまからちょうど3年前に胃癌が発覚し、胃を全摘しました。

幸い、他の臓器やリンパ節への転移はなく、多少時間はかかりましたが、退院することができました。

退院後も、少しずつですが、日常生活を取り戻し、この1年は、外食したり、旅行にも行ったりと、胃を取ったとは思えないくらい元気にやってました。

それがこの2月に入ってから、おなかがはって、便が出にくくなり、定期検診の際に詳しい検査をしました。
翌々日に検査結果を聞きにいったところ、検査したときの液がまだ腸に残っているから,出さなければならない、すぐに入院してください、と言われ、その日のうちに入院。
それが先週の木曜日のことでした。

入院したと聞いて、翌日、さっそく病院に会いにいきました。腸に残っている液というか、薬を出すためだと聞いていたので、軽い気持ちで会いにいったのですが、2時頃、病室につくなり、母が「先生が4時に家族に集まってほしいって」というのです。

すぐに父と妹と弟に電話をし、4時を待ちました。

4時過ぎに担当の先生(女性でした)があらわれ、面談室に入りました。

母の便が出づらいのは、直腸が外側から押されて極端に狭くなっているせいなのだそうです。(直腸狭窄)このままでは、腸閉塞になってしまう、でも、その部分を切ってしまうというわけにはいかないので、人工肛門をつける手術をしたいと思います、と先生はおっしゃいました。

まだはっきり検査の結果は出ていないのですが、直腸が狭くなっているのは、癌のせいだろう、とも。

おそらくは、胃癌の転移だろう、とも。

人工肛門をつけても、癌を取るのは無理だと思われるので、抗がん剤治療をすすめるつもりだ、とも。




はあ。

正直なところ、最悪、大腸癌になっていたとしても、胃の時のように、手術して取ってしまえばいいと思っていました。

まさか、人工肛門に、癌を残しての抗がん剤治療とは……。

癌が手術で取れないというのが、一番ショックです。

まあ、まだ、はっきりと決まったことではないので、なんとも言えないのですが……。