明日香岬の五尺玉
作者 エディ・K・C
「参拝のしおり」にこめられた祖父の想い
とても胸に来る読後感でした。想いと思いが交差して終期する素敵な作品です。ラストで感情を動かされて欲しいので、余計な事は書きませんが、冒頭から先入観無しで読むことをお勧めします。何なら、あらすじも読まない方がより気持ちを揺さぶられるでしょう。
文句なくお勧めできます。 ★★★
面白いです。凄く短いのですが、遊び心が詰まっています。
作者様は遊んでるつもりは無いのかも知れませんが、とにかく読み手としては楽しい気持ちになるので、あえて遊んでると言わせていただきます。しかし文章はしっかりとした物が土台に有るので、書き散らかした風でもなく、ある種のメッセージ性を感じます。
(但し、これに関しては多分、作者様はメッセージを込めていないと思いますが)是非一度、読んでみてください!
素敵な読後感の、あったかほんわかラブストーリーです。
サラサラと軽いタッチで書かれていますが、意外とこういう雰囲気を物語に出すのは難しく、読者の知らない所で頭を捻っておられる筆者様の姿が目に浮かびました。
あらすじにもあるように、ネコ視点&人視点で進んでいくお話で、冒頭から暫くは日常の1コマを抜き出した普通のお話。
――と思っていたら『ネコの◯後』というサブストーリー的な要素が組み込まれ、人間模様の影も大きくなりトントンと加速して綺麗にラストまで駆け抜けます。
ラストについては是非、読んで確かめていただきたいところ。
とてもほっこりした気分になれるラブストーリーです。
冒頭から繰り出される数々のインパクトあるワードに惑わされ「これはコメディだ」と思った自分をビンタしたくなった。
物語は読み進めるうちにコメディ色が薄れシリアス展開へと移行して行く。いや、もともとコメディなど無かったのだ。
「幼女」というワードを被検体・異星人・異分子・異能者…等と別の言葉に置き換えると妙にしっくりくる。
そこにあるのは、とある少女ととある青年ととある幼馴染が織りなす、しっかりとしたSF作品だ。しかもかなり良い話だ。
要するに作者のたまご氏は、言葉遊びをしていたのだ。
幼女という言葉じゃなくても良い物語なのに『幼女』という言葉を使いたかっただけなのだ。
言葉の持つ破壊力とコミカルさを十二分に発揮した作品。
ぜひ皆さまも読んで同罪になってください!
素晴らしかった。もう本当に手放しで絶賛します。登場人物2人の心理描写、そして書き分けが見事過ぎて胸にきました。
カクヨムの投稿作を数々読んできましたが、短編でこれほど感情を揺さぶられた作品はホント数える程です。
心情描写は飾らない本音。直球なので胸に刺さります。
包むのも良いのですが、伝えたいものがある場合は、この方がより明確に伝わります。
私も同じような書き方をしているので、物凄く共感でき、そして物凄く気持ちが高揚し作者様の他作品も読んでみたくなりました。
ダメだ、私のレビュー如きでこの作品の良さを全て伝えきる事はできない。
だから皆様、読んで下さい! 本当にオススメです!
同じ作者様の作品を読んでみて、
とても興味を惹かれたのでちょこちょこお邪魔していますが、
この作品は色んな意味で秀逸ですね。
まず文字数。
よくもこんな限られた文字数でここまで人間模様を詰め込んだなと。
そして情景。
男性の純粋でもありドス黒くもある心情を見事に表現しておられます。
女性の心情描写も良いですが、男性のそれと比べると見劣りします。
この部分に関しては2回読み返したのですが、
限られた文字数でどちらを優先するか、
となった時により効果的な方を優先された結果だと解り、
うん。さすがだなと思いました。
メインの登場人物はどちらも大人なのですが、どこかまだ未熟で、その行方を応援したくなるような恋のお話です。
皆さんも一緒に応援しませんか?
今まで生きてきて、こんな職業がある事すら知りませんでした。
『精神保健福祉士』
精神科のカウンセラーなら映画やドラマで知っていましたが、それとはまた違う本当に変わったお仕事。
調べると全国で7万人程の登録があるらしいのですが、7万人もいるのに知らなかったのは、普通(どの程度が普通なのかという疑問は置いておいて)ではまず関わる事がない職業だからでしょう。
精神を治癒していくのではなく、そのままの状態で出来ることを補佐すると最初に説明されていましたが、本当にそんなことが出来るのかと、先ずそこで興味を惹かれます。
そしてフィクションですが、限りなくノンフィクションに近い患者との関わりを若干の感情を混じえながら綴られて行きます。
しかしそれではただの手記でしかありません。
この物語が読んでいて面白いと感じるのは、そこに一貫した信念を盛り込み、それを軸としてドラマ仕立てに構成しているからだと思います。
このレビューを書いている現在、物語は折り返し地点にありますが、元々予想外の職種についての話であり、誘導の巧みさも相まって全くどういった結末が待っているのかが解りません。(もしかすると、この物語には結末など無いのかも知れません)
読めば『こんなお仕事があったのか!』と、きっと物語に惹きつけられること請け合いです。
凄く読んでいて不思議な感覚に襲われる小説です。文学小説を小馬鹿にしたパロディ風小説なのかと思いきや、何故か読み進めるうち心に響くものがある。それは主人公の性格設定が人間誰しもどこかに持っているナルシスト的な部分を推しているからなのかも?と思う。
物語は主人公視点で進んでゆくので、自ずと主人公の心情描写が多いのだが、これがまた絶妙に上手く書かれていて、惹き込まれてしまう。
書き慣れておられるのか天性の物なのかは解らないが、とにかく読み手を物語のペースにはめるのが上手いと感じました。
冷静に見るれば意外と切迫してるのに、そう感じさせない主人公の思考回路とリズミカルな文章は本当に魅力的。
まるで歌をうたうような感覚で、スラスラ読めます。