色々あって今月から今深センに1ヶ月滞在して王先生よりほぼ毎日2、3人(対練相手となっていただいている師兄が1、2人と自分)で集中指導をしていただいている。本日で10日目。太極拳が一段落しそうなので少し書く時間が出来た感じだ。

 

まず息子が日本だと来年4月に小学校へ進学するので、色々と考えた結果、それに合わせて帰国することにした。決めたのが5月、6月くらい。来年の2月くらいまで深センに通って王先生より出来る限り学ぶつもりでいた。

ところが幸か不幸か?(※)広州で現地採用として働いていた会社がなんと9月いっぱいで事務所をたたむことになったため、王先生にお願いして1ヶ月と決めて深センでの集中訓練をしていただくことにしたのだった。

 

※中国の労働契約法は労働者に極めて有利である。詳細は説明しないが、倒産、解散、リストラなどの会社都合による職員解雇には同労働法に沿って相当額の経済補償金と賠償金が支払われる。自分も駐在員ではなく現地採用者として働いているので、同労働法が採用された。広州での学習はほぼ終えており、(感情的なことは別として)これ以上滞在する理由が無かったこともあり、10月に深センで集中訓練を受け、11月に帰国を早めることにしたのだった。補償金について10年来お世話になっており現地在住の日本人の方からは、「宝くじに当たってよかったじゃん!」と言われたが、来年2月まで働いて得られる以上は確実に貰っているので、本当にそんな感じだ。

 

帰国後のことを考えて、指導していただく内容は剣形八卦掌、武当太極拳・三豊太極拳2種、そして飛龍剣をお願いした。

剣形八卦掌はこの2年でかなり進んだが、飛龍剣を学び終えるためにより難易度の高い運(孕)掌を教えていただいている。

太極拳は武当太極拳から習っている。三豊太極拳と同じく太極・形意・八卦の総合拳ではあるが、道家気功を取り入れたもので、養生に強い効果がある。

10日を終え、武当太極拳はかなり早いペースで学習が進んでおり、終盤に差し掛かっているので来週中旬には学び終えられると思われる。ちなみに同太極拳の「定」は三十六式の5分程で打ち終わる短い套路なのだが、現在学んでいるのは「活」→「変」の段階。身方・変化歩や暗腿などかなり自由に増減させて良いので師兄達も自分も皆表現の仕方(風格)が異なる。

 

剣形八卦掌は一番長く学んでいるということもあり最初の数日で運掌の学習を終了(用法、「活」、「変」を含む)。残りの時間で戦術的な部分を師兄との搭手でより深めていければと思っている。

※この2年で基礎・基本となる八大樁・八大圏の他、異なる連環掌を3種(×「定」、「活」、「変」)習った。

八卦掌の教え方に関しては王先生が得意としていることもあり、連環掌という形で様々なパターン練習を行う形をとっている。

今回のが4種目だが、招式が王先生や師公(先生の師)が得意としたもので前のものと比べてより緊湊(技と技の間の隙間が無く、始まりと終わりも見えにくい)な風格となっている。

 

飛龍剣はあまりの才能の無さというか、覚えの悪さというか、恰好の悪さに情けない気持ちでいっぱいだ...。何とか終わりそうなのが1路だけ。残り7路もあるのに(定だけでなく、活、変もあるので)終わるのか?と自問自答している。幸い李景林が残した六路のように、起式と収式が八路とも同じなので、後ろの方は学習が早そうだ。