妻が湖南省の出身ということもあり、付き合っている当時から食事は辛いものが多かった。

出産前後で一時味覚が変わったらしく辛いものをあまり食べない時期があったが、今は復活して家でも外食でも一品は辛いものが必ずテーブルに並ぶ。

 

最近食べ歩いているのは魚だ。先に魚を丸ごと揚げて(焼いている所もある)から、鉄板プレートの上に載せて焼く(正確には味付用のスープに半分浸かっているので「煮る」、のような気がするが)。トッピングで豆腐皮とかニラ、モヤシとか紛絲(春雨)など食べたいものを入れてもらう。

大きなプレートに乗ってくる。四川料理らしいので湖南料理ほど辛くはない。どの魚で作るかは注文するときに選べる。

 

香辣(唐辛子の香りが強い)で頼むとこれでもかというくらい唐辛子がのってくる。花椒の香りは酸菜魚より控えめ。これは炭火で焼いて出されているので食欲をそそる香りがなんともいえない。(店名:辣尚癮)

 

目下、1週間に1回でローテーションしている店。見た目辛そうではないが、泡椒(辛さの中に酸味がある唐辛子を漬けてつくった調味料)がわずかに入ってアクセントになっており、魚にもしっかり味がしみこんでいて絶品。四川っぽい作り方ではない。北京路付近ではここがダントツ。(店名:川川菜館)

大体人気店のTOP10上位に入るチェーン店の烤魚。花椒の粉が効いて鼻から抜ける。どの種類を頼んでも安定した味。好みの問題だと思うが、上記の店に比べてインパクトに欠ける感はある。(店名:探魚)

 

 

自分は北海道出身だが、北海道生まれであるが故に魚が毎日のように食卓に並んでいてあまり好きではなかった。それが、妻が好きなので食べに行くようになり、今では酸菜魚や烤魚が大好物になってしまった。

                        

日本に戻って暫く行きつけの味が食べられなくなると思うと切ない。