先週の練習は長穂剣、武当太極拳、鞭、流星錘、八卦双刀、推手・塔手など。

 

長穂剣

今回から始まった長穂をつけた剣の練習。鞭(双頭龍、縄鞭)の練習が進んでいるので、剣穂の扱いも応用でいけるだろう高をくくっていたが、大間違い。びっくりするぐらい長穂が扱えない自分が嫌になった。課題は撩花、勾挂と、それらを行いながら空中(わずかに上げる程度)での剣持ちかえ2種。

特に撩花が全くできなかった。先に剣穂が来て、その後から剣するのだが、剣穂が刃や柄に引っかかる。30分くらいひたすら繰り返すが、思うように穂が回ってくれない。

練習中に出来るようになるのは難しいかな、と思ったが、次第に手首の返しや柄の動き、穂の動く感覚が分かってきて、何とか回るようになったのだった。

勾挂はそれほど難度が高くないので割と簡単だった。

空中での持ち替えは、勾挂しながら左右持ち替えの他、投げたその手で受け取るもの。ただ剣を撩花、勾挂しながら投げるものは、受け取る時に順手だけでなく逆手で取るものもあり、複雑この上ない。特に投げるときに剣を横に回す動作(剣を放り投げるように回すのではなく、柄から剣先までを持ち手から放しながら横回転させる)は初見ではほぼ不可能。これからかなりの練習が必要だ。

 

 

 

武当太極拳

今回は剣も含めひたすら難しい、の一言に尽きる。

同太極拳では「変」の段階になると打座でよく使われる「子午連環訣」や仏教の法界定印と同様の手訣(手印)が出てきて、途中で瞑想したり丹田回したり周天を行ったりする。いままで触れたことのないものが多いので、身体が思うように動いてくれないのだ。行拳中は、動作の中に太極図が隠されていたり、桜が散るような、または紅葉の葉がひらひらと落ちるような動作があったりと内容が濃い。

結局最後は「動画を撮っていいぞ」、と言われたので太極拳を習うようになってから初めて王先生の後ろについて練習している最中に動画を撮ることになった…。

個人的に内家三拳の中では八卦掌が最も難しいイメージがあるが、正直これだけ複雑で変化に富んだモノを習うのは武術を学んでから初めて。もうどうしようもないくらい動けない。

 

「武当派の最高峰は太極拳と剣」だと言う。

 

納得した。

 

その他

鞭の練習中に、おもむろに先生が練習用の流星錘(縄あるいは鎖の代わりに布を採用して弾性を増し、先には小さな分銅と、重さを増し打つ点を知らせるために大きめの鈴がついている。また頭などにあたっても怪我をしにくい先生のオリジナル)を取り出して師姉(先生のご息女)に教え始めたので、一緒に動く。鞭を持っていても、特性は同じなので動くことができる。ただ、鞭には分銅がないのと、縄の長さが違うので、足で分銅を蹴り飛ばす動作や、縄を利用した打ち方などに違いがある。

 

八卦双刀は剣に比べて難易度が低い(といっても難しいことに変わりはないのだが)。家拳の旋風刀や双龍剣、龍鳳双剣の応用でなんとかついていく。大刀はもちろん重いが、双刀も十分重い。歩きながら打ち、筋力に頼らないように指導された。

 

推手・塔手は流れを読み違えるとすぐに穿掌や点腿、勾腿などが飛んでくる。それに気を取られると擒拿で腕をとられたり発で吹っ飛ばされる。先生と弟子との差があまりにも大きい。主に守りに関する注意点が説明された。