今日は多摩市にある古民家加藤家住宅で、リトアニアからドビレイ、リナスご夫妻をお迎えして、伊東の絵を背景にお茶会が開催されました。

 

お茶のご指導は江戸千家景福庵宗香さん、皆さんで襖絵の前でお食事をいただきました。今回は農家の古民家のイメージで、どちらかというと素朴な料理の味わいをイメージされたそうで。煮しめも小豆粥も美味しくいただきました。

また、食事の前に、書家の田坂州代さんのパフォーマンスも楽しみながら、一時を過ごしました。12月はアゼルバイジャンで文化交流に行かれるそうです。

 

加藤家は元々、農家のお宅なので、あまり、襖絵を展示するような作りではありません。直ぐに土間があって、そこには竈門があり、煮炊きをする本当の生活空間です。今日は風も強く、襖絵の前に囲炉裏があって、火が飛ぶのではないかと心配しましたが、炭火を起こしましたので、火を前にしての屏風絵も良いものでした。

 

午前中、雨で部屋の中も暗く、スポットライトも多めにつけたのですが、昼から天気も良くなり、ライトを消したところ、外光が差し込みなかなかその雰囲気も良かったです。「ホテルのロビーから古民家へ」という感じでした。

 

ちなみに、こういう文化財指定を受けるような建物の中で、火を使って煮炊きできるところというのは珍しいそうです。3件ある古民家の中で、ここだけ文化財指定をせず、火を使えるようにしてあるそうです。煮炊きをして、煙や匂いが広がると、一挙におばあちゃんの家に来たような懐かしい生活感が溢れます。

 

とても良いひとときを過ごさせていただきました。

 

11月としては気持ち悪いくらい暖かかったのだけは、少し興が削がれましたが。でも、縁側のひだまりは気持ちの良いものでした。皆さんお世話になりありがとうございました。特に裏方さんで調理、サーブを取り仕切っていただいたみなさま本当にありがとうございました。最後になりましたが、この機会をセッティングをしていただきました横野さんには改めて御礼申し上げます。

 

皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。

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