「ねんりんピック」みなさんご存知でしょうか?

 

スポーツ、文化各分野のシニア(60歳以上)が参加しての全国大会で、毎年、各県持ち回りで開催されていますが、今年は愛媛県が主催県。野球、卓球、テニス、ゴルフ、マラソン、水泳、ダンス、太極拳、剣道、弓道などなど、25種。それに、文化。文化については後ほど。

 

で、ねんりんピック美術館展の作品集が送られてきました。立派な冊子になっていて良かったと思ったと同時に「うーん」というところも。

 

今年夏、日本画の外部審査員として参加させていただき、全国から100点近い作品を審査させていただきました。内容的にはみなさんすごく頑張っている力作が多くあり、大変に頼もしいなと思いました。

が、みなさんの作品が良かったから余計に、実施について残念な点がいくつか見えてきました。

 

1.一つはこの冊子、作品集ですが、展覧会の期間とか場所とか、いわゆる見に来る人への必要な情報がありません。見にきてくださいと、お知らせすることができない上に、展覧会をお知らせするチラシなどもありません。(以前送られてきていた数十ページの実施要項を見ると載っていて、やっと見つけましたが。実施要項に載っていてもね。)

その上、8月くらいに愛媛新聞に「ねんりんピック」があることのお知らせが載っていたんですが、ねんりんピックの交流大会の種目に文化交流大会は4種目になっていて、その中に美術展は入ってないので、新聞見た人は展覧会があることがわかりません。

(と、思って実施要項をみてみたら、やはり、文化交流大会は4種目4会場になっていて、囲碁、将棋、俳句、健康麻雀だけ。美術展、音楽祭が抜けているのはどういうこと?と、思います。新聞側の問題でなくて、主催側の情報に抜けているということです。)

で、展覧会を見てもらうための、みなさんにお知らせするチラシ等、全然ないので、これでは、誰も見に来れないと思います。(愛媛方面では街のあちこちにポスターやらチラシが配られていることを願っておりますが。)

 

2.もう一点は参加自治体です。日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の六分野「全てに不出品」の都道府県、政令都市自治体がなんと67自治体中18。それも、不出品の主だったところは、東京都、愛知県、兵庫県、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市、名古屋市など人口の集中する自治体。

厚生労働省と地元が主催で開催していて、こういう状況はどうなのかと思います。厚労省側に問題あるのか、自治体の方に問題があるのか分かりませんが、せっかくやるのなら、シニアの人たちが、生き生きとした老後を過ごすための活動として全国で大いに盛り上がってやっていただければと願うばかりです。

 

と、ぶつぶつ。ありながらも、作品はなかなか良い作品もたくさん出ていますので、ぜひ、ご覧になってください。僕のインスタFacebookでは、日本画だけのご案内ですが、洋画、彫刻、工芸、書、写真、六ジャンルあります。

愛媛県美術館

10月28日(土)〜31日(火)

詳細は愛媛県美術館に問い合わせてみてください。

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