Aさんにご案内いただき、ハノイ近郊の陶芸の村バッチャン村へ。

 

大学の先生にも、生徒さんにも、Aさんにもお勧めと言われて、この「BUI VAN TU ヴィ バン トゥ」さん(ベトナム語は発音できないので、たぶん)の展示を観に行きました。

 

手前に見える、陶器のかけらや絵を描く道具やそういうものを組み合わせたオブジェに光を当ててその影が絵になっているという作品です。そういう一見ガラクタのように見えるものが、影絵として見せている騙し絵のような面白さと同時に、手前にある生活用品が貧乏な中で苦労しているお母さんの姿を象徴しつつ、影は立派になった息子を表していて、その意味でダブルイメージを作り出しているところが面白いと思いました。

 

なんか、その影絵が、今のベトナムを表しているようにも。一歩裏通を歩けば、かなり喧騒の中にあり、その先に、幻影のように立ちならぶ高層ビル群。ちょうど作家の奥様もいらして、いろいろとお話もさせていただきました。今をときめく若手作家さんのようです。