準備2日目

毎年、ルーティンになってるような展覧会ならともかく、初めての人と初めての場所での展示なので、いろいろあるものです。

ということで、やはり、朝からトラブル続き。

 

まず、着いて作業をしようと思っていたロビーが、ティーパーティの会場になっています。「ガーン😨」。で、作業できないということで、その間、別の場所へ移動。で、作業はまず、昨日貼ったパネルの半分が失敗で、貼り直し。「ガクッ。」あんなにぴったりの呼吸で作業していたのに。何が原因かわからない。でも、学生さんは休み時間を使ってパネルを運んでくれたり。で、なんとか午前中に貼り直しの作業を終わらせて、ティーパーティも午前中で終わり、いよいよ展示作業に。

 

展示はいつも慣れているので、それなりに順調なはずですが、やっぱり、冷房のない部屋は、あ、暑い🥵。今日の気温は34℃。さっきまでの冷房は、レセプション用でした。とほほ。

 

それでも、なんとかパネルを連結して、展示はできましたが、展示物がぶつかっても倒れないように固定しないと。昨日の事務のBさん、「俺に任せとけ」とばかりに、後ろに補強をしたり、ワイヤーで固定してくれたりしてくれたのですが。多目に注文していて使わないパネルをその場で、バンバン叩き壊して角材を取り出し、それをパネルの裏に固定材として利用して、L字の金具を曲げたり伸ばしたりして、角材を電気ドライバーとビスで固定。ワイヤーをその辺の壁の部材に巻きつけたり、ドアの蝶番に巻きつけたりして、パネルを固定。

「これで動かないだろ?OKか?」日本語も英語も通じないのですが、言ってることはそんな感じで。ワイルド‼️

 

上海で展覧会をやった時も、パネルが大きくて、額縁に入らず、パネルを削りたいのですが、削る道具がなくて、知人が買ってきてくれたのが、なんと包丁。作業のおじさん、パネルと包丁を交互に見比べて、やおら、包丁をナタのように使ってパネルを削り始めました。2メートルくらいの木の棒を2センチくらいの厚さで、包丁で削ぎ取る姿はまるで仁王のようでした。(動画を撮っておけば良かった)

 

それに通じるものがありました。

 

「しのごの言わずに、今、手元にある材料を使って、その場をなんとかクリアーする」という、なんかアジアの底力を見せていただいた感じでした。それと、途中から、日本に留学していたS君も手伝いに来てくれて、大いに助かりました。日本に留学していただけあって、日本語は流暢だし、今の若者にはない素朴で真面目なタイプ。(もしかしたら、ベトナムの若者はそういう人が多いのかわかりませんが。でも、作業を手伝ってくれた日本語学科の皆さんはそういう感じの人が多かったです。)

 

ということで、今日も17時前には作業も無事終了。時計を見れば16時52分。

そう言えば、道具を事務のBさんところに預かってもらわないとと、急いで、事務に持って行くと、待ち構えていたかのように、「はいはい、こちらです。」という感じで、荷物を預かってくれました。

 

16時58分。

 

事務所のドアを閉めて外に出たら16時59分。「17時に間に合って良かったね。」と、後ろを振り返ると、ヘルメットを持ったBさんが、さっそうと駐輪場の方に歩き出していました。

 

「今日も定時で帰りたかったんですね。」

今日も1日、無事終了〜〜。お疲れ様でした〜。明日は展覧会初日。ちょっと講演もあります〜。

 

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