旅先でまず訪れたいのは寺院とか教会とかの宗教施設と美術館、博物館。

信仰の対象はまずはその地の人々が何を大切にされているかがわかるし、美術館、博物館は文化芸術の流れがわかる。

 

ということで、早速、この辺で1番古いという郊外の「覚林寺」さんへ向かいました。

なんというか、日本の仏教施設とかなり異質。

 

近づいていくと、中からお経をあげるのが聞こえてきます。覗いてみると、片手にマイクを持って唱えています。ここでの読経が、他の施設でも流れていて、まあ合理的と言えば合理的なんですが。

隣の本堂らしきお堂に上がらせていただきます。

お寺さんの上り口で迎えてくれたのは、数匹のワンちゃんと僧侶。ベトナムで気がつくのは、そこここに犬が歩いていること。ここも同様にワンちゃんが寝そべっています。また、僧侶も、何か仕事をしているというよりは、「(ただ)いる。」という感じ。

ご挨拶をして、堂内を見学させていただきました。

 

まずは、何よりも驚かされたのが、電飾に彩られた金ピカの仏様。金もいわゆる本物の金というよりも、いかにも金メッキというような金ピカです。そして、なにより、その背後にある、光背の光の点滅。「まじッスカー」心の中で突っ込みを入れます。確かに後光を表現している光背ですから、光がチカチカと点滅しているのは、何より合理的。

 

日本人なら「品がない」とかと言ってしまうところなんでしょうが、金色に輝く仏様の姿と電飾で彩られた光背の光の表現は元々の仏様の御姿に近いのかもしれない。と、心の中で、「まじっス」と、突っ込みの返答が返ってきます。

 

入り口近くにある塔の上にも上がらせていただきましたが、各階にいらっしゃるどの仏様も日本式に言えば「ケバい」。けど、これはこれで、一つ世界になっている。気がしました。この辺で1番古いお寺さんに行ったつもりでしたが、「古くて新しい。新しくて古い。」仏教の世界観を味わわせていただきました。

 

お堂の中は、当然靴を脱いで上がるわけですが、あっちとこっちに犬さんの糞がコロンという感じで落ちているところのゆるさがまた、ベトナムらしい。

 

敬意を尽くして、それ以外のことにはあまり意を介さない。という大らかさがまたなんとも言えない感じで、そんなゆるさが仏様の像にもそのまま反映されている気がしました。それにしても、電飾の光背は初めて見ました。各所のお寺さんがそうなのか、ここだけなのか、定かではありませんが、皆様、ベトナム行かれた方はぜひご報告をお待ちしております。

 

追記

後、塔の脇で雀を売っているおばちゃんがいましたが、あの雀は買ってどうするのか?

1.飼う

2.離す

3.食べる

流石に仏教施設の中なので、3はないと思いますが、だいぶ気になりました。

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