赤沢宿2日目は
午前中の清州高校の茶道部の皆さんにお茶を振舞っていただきました。外気温は35℃ですが、畳に座ってお茶をいただいていると、風がすっと抜けてあまり暑さを感じません。とはいえ、高校生の皆さん、引率の先生方もお疲れ様でした。
学校の先生方も、半分はボランティアみたいなもので、生徒さんが参加したいとか、参加する意義があると思えば、暑い最中、子どもたちの安全や健康に配慮しながら、行って帰ってくるとぐったりです。
仕事だろうと言われるかもしれませんが、クーラーの効いた部屋で次の授業の準備をしていることもできるわけですが、子どもたちのことを考えると、出かけていって、帰ってから、夜中、授業の準備をしたりするわけです。そういう先生も多いのではないかと思います。と、教育の話しをし始めると長いので、ここではこの辺にしておいて。
その後、南部美術館にお邪魔しました。
現在は、岩合光昭の猫の写真展を開催してました。元々、近藤浩一路の常設の美術館ですが、さまざまな企画展示をされていて、常設と企画展示のバランスの取れた美術館だと思います。岩合光昭の猫展も、ここだけの独自の企画ということで、(こういうネームバリューのある展覧会は移動展が多い中)
いつもアクティブに展示をされているのは素晴らしいと思います。学芸員の方はお一人なんですが。
近藤浩一路の常設展示も、こうして時々、拝見しますが、いつも何か発見というか気づきがあって楽しいです。横山大観の影響を受けてるんじゃないかという絵も結構ありましたが、直接の接点はないみたいで、考えてみれば、近藤は元々、洋画を描いていたり、新聞掲載用の漫画を描いたり、最終的には水墨画をたくさん描いていますが、どっぷりと日本画の世界にいた人ではないので、良くも悪くも、その世界を背負ってない身軽さのようなものを感じさせます。
その辺の自由さが絵に溢れていて、それが、彼の作品の風通しの良さのようなものに繋がっているのではと思いました。
多くの人が、近藤浩一路と言っても知らなかったという方が多いのは、そういうところに一因はありつつ、こうして、美術館で後世の人々の目に触れ続けているのは、絵描きとしては嬉しいことなんではないかと思ったりいたしました。
ということで、赤沢宿のイベントの件とはだいぶずれましたが、展示は20日まで(点灯は夜9時まで)です。
赤沢宿に上がる最後の7分間くらいは、山道になります。くれぐれも事故のないようにお気をつけてお越しいただければ幸いです。