明日の奉納式に向け、昨年描いた「身延山の12カ月」の作品を展示しました。今回、ご縁あって日蓮宗宗報の表紙を描かせていただきました。
奇しくも、加山又造先生の襖絵の前に展示です。偶然といえば偶然なんですが。
多摩美の学生の時に、目いっぱいリアルに描いたと思った僕の鉄道と駅の絵を加山先生観て、「この電車パンタグラフがないね」、最初から最後まで先生がおっしゃったのはそれだけでした。当時は「パンタグラフぐらい」と思いました。でも、本当は真剣に観察することをおっしゃっていたんだと後で思いました。
そんな出来の悪い生徒でしたが、「そろそろ、やってみたらどう?」と、あの世から、ご縁を繋いでくれたような気がします。
それにしても、加山先生の作品はキレが凄いです。高望みしてもしょうがないので、シコシコ真面目に頑張るしかないなと改めて思いました。