少し古い話題になってしまいましたが、

ちょうど新宿京王プラザホテルロビーギャラリーにて、日本モンゴル国交50周年記念展覧会「海をわたる風」展を開催していた同じ時期に、

ドイツのミュンヘングランドバッハ市にて、伊東の「月下岩上独猿図」と、「老椿図」が村上綾さんの書と共に展示されました。

村上綾さんは、京王プラザホテルロビーギャラリーの展覧会にもご参加いただき、日本で一緒に展示していると同時期に、ドイツでもご一緒させていただきました。展示は映画祭に合わせた日本文化の企画展示ということで、村上綾さんの書と一緒に展示されました。(詳細は村上さんの文章をご覧ください。)

 

イベントの中での展示ということで、展示期間は短期間でしたが、はじめてのドイツでの展示と言うことで、ドイツの皆さんにご覧いただいたこと嬉しく思います。

 

この機会をいただきました村上綾さんには大変に感謝申し上げます。イタリアまで長距離を車で作品を車で取りに来ていただいたり、パネル貼りや設営など全てをお任せしてしまい本当にありがとうございました。ご主人のビヨンさんにもパネルを作っていただいたり、(サイズが違っていて申し訳ありませんでした。😂)お会いできて楽しいひとときを過ごさせていただきました。また、別の機会でもドイツの皆様にご覧いただきますこと、村上さんの作品とご一緒出来ること楽しみにしています。

 

モンゴル、日本、ドイツと、少しでも多くの世界の人々に、日本文化を知っていただき楽しんでいただけることを願っています。

村上綾さん、市民講座関係者の皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

以下、村上綾さんの当日のFacebookよりーーーーーーーーーーーー

《日本映画祭・個展と併設した書画コラボ展覧会》

美術評論家B.ヤンセン氏との書法美術論対談(9/8)

伊東正次先生・村上綾コラボ日本画と書の展示(9/8~10)

場所:市民大学ミュンヘングラッドバッハVHS Mönchengladbach

主催:同上

共催:ケルン日本文化会館、Lemuria 映画館

会期:2022年9月8日〜11日

来場数通算:215名

http://www.lemuria.eineerde.org/japan-filmfest

 

 

昨年秋、コロナ禍と洪水被害で残念ながら中止となった「日独国交160周年記念展」と同じ市民大学VHS Mönchengladbach が主催者なのですが、もう二つの文化機関も共催となり、今回は「日本映画祭」に伴い、再度個展開催のお声掛けを頂戴しました。

上映される「一つの映画と一つの書作品が聨」になる様に作品構成し、「映画と書法のコラボ作品」として制作・展示。

加えて、伊東正次先生にご提供頂きました日本画「月下岩上猿図」「老椿図」の二作と村上綾書軸「屏風土代」五聯作を「日本画と書のコラボ作品」として展示。

大作小作を合わせた書作品27点を展示致しました。8日初日の内覧会には、ミュンヘングラッドバッハ市のフィリップ・ハインリヒス大市長、日本領事館の三谷主席領事がご来場ご高覧下さり、直々に祝辞を頂戴致しました。(画像8・9参照)

主催者であるミュンヘングラッドバッハ市民大学長のトーマス・エアラー博士、首席副学長のマルティナ・ブスマン女史のスピーチの際にも、伊東正次先生の襖絵がスピーチなさる要人方々の背景に花を添えて下さりました。素晴らしい襖絵のご提供をありがとうございます。(画像10・11参照)

自然や動物の情景など日本画のモチーフと共通する文言が綴られている平安時代中期の漢詩『屏風土代』(三の丸尚蔵館蔵国宝)の臨書作品を日本画とペアで展示するという「書画一如展示」の在り方は、漢語文化を背景に持たないドイツ人の方々にとって、書や日本画の相互理解と相乗効果を導き出す画期的な芸術鑑賞方法となりました。

期間中に上映される映画群とコラボさせた書作品をご覧になられたドイツの観客の方々が、二次元の書画紙面と映像の三次元により、東洋文化をより深く現実的に実感し、会期中お楽しみ頂けた様で何よりです。

「墨、顔料、筆、紙、硯の恩恵を有り難く受け取り、それに自身をありのまま委ねる書画制作。その道を只ひたすら歩いて来た書人が、この映画祭の各映画のテーマを東洋古典文学を題材にしたかな書・漢字作品に表現。映画と書画作品に描かれた自然と共に生きる動物や人間の生き様を通して、人と自然との調和的共存的在り方を想像して見て下さい」と、美術評論家ベアナード・ヤンセン氏との対談でもお話し申し上げました。

今回の催事を通して活動をご一緒する皆が、「自然の恩恵から発する書画文化」の真意を真摯に受け止め、各自の気づきに基づいた工夫と心配りに溢れた運営を心掛けて下さいました事に、感謝の気持ちでいっぱいです。

難儀な世情に心傷めるドイツの日本愛好家の皆様、お一人お一人の御心に響く様な展覧会を心掛けて、書画と映像による画期的な展示構成をプロデュース・ご提案させて頂きましたが、古典日本文学を扱う書作品と普遍的な自然の情景を描く現代日本画のコラボ作品によって、「古今東西が一如になる」という、実に意味深い今までに例のない国際文化展示と相成りました。

オープニングには、ドイツ日本デーにて書道パフォーマンスをご一緒させて頂きました小島裕子先生の篠笛、パリにてご活躍の Katsura CreaSion先生より尺八の音楽作品ご提供を頂きました。お二人の先生方の美しい音色に会場中が包まれて幸せなひと時でした。お二方には心より感謝申し上げます。

拙作の展示画像よりもまずは、伊東正次先生の襖絵作品等、オープニングの様子をご紹介させて下さいませ。無事に会期を終えられました事、重ねて御礼申し上げます。

村上 綾

公益財団法人日本習字教育財団

ドイツ支部