ミラノスケッチ

 

ミラノの裏通りでスケッチしていたら、

中からウエイターらしき若者が子供を連れて出てきて、「フェイス」「フェイス」と言っています。どうやら、この子を描けと言っているらしい。

 

こちらも急なリクエストで指も動かないけど、なんとか描いていたら、彼女自身も描きたいというので、絵の具と紙を貸してあげました。横目でチラチラ見ていたら、グッと紫を取って画面の端に塗ってから、迷いがない。次は紺色。グラデーションを作りながら、どんどん描いていく。星らしきもの。花火らしきもの。30分くらいで完成。

 

彼女の描くプロセスを見ながら、その迷いのない筆捌きに脱帽。良い勉強をさせていただきました。

 

終わったら、絵のお礼だとオーナーらしきおじさんからワインをいただき、さらに、お店の中で食べていけと、コーヒー、テラミス、プロシュートなどご馳走になって帰途に。

 

食べながら、英語のできる店のおじさんらしき方と片言でお話ししながら、「展覧会もやってるよ」とお伝えしていたのですが、おじさん最終日に来てくれました。僕からも日本から持ってきたコースターセットをプレゼントしてお別れ。

 

なんかいい一日でした。

それにしても、急に描けと言われても。自分の描いた肖像画には「とほほ」でした。