今日は「問道-国際芸術展-」の審査会でした。

 

皆さん、力の入った作品が並んで、大いに刺激をいただきました。

 

もちろん、作品そのものもですが、賞を決める議論の中で、中国画の審査員、李文培先生、王子江先生、李振彦先生の観る視点と日本画の並木望先生、川田恭子先生や私の視点の違いのようなものも大いにあって、それも刺激になりました。

 

一言で言えば、日本の先生は造形性の面白さや、全体の空気感のようなものを評価するのに対して、中国の先生方は、技術の確かさと、そのものが生き物としてのある種のリアルさを持ってることを評価するんだなあ。

という感じでした。その意味では、「気韻生動」という伝統的な絵画感がしっかり残っているというか、伝統に基づいているという感じがしました。

(これは僕の個人的な意見ですので、あくまで、みなさんの基準が少し違っていると僕が感じたということですので、他の先生方のご意見はまた違っているかもしれません。)

 

そういう意味でも大いに刺激をいただきましたが、でも、落ち着くところは落ち着くという感じで、めでたく、金賞、銀賞、同賞、優秀賞が選出されました。受賞された皆さまおめでとうございます。

 

明日は初日です。

10日から16日

 

東京都美術館 2階第三展示室

入場無料

 

どうぞお出かけいただきましたら幸いです。