今日は、山梨県山梨市赤芝集落の元養蚕農家のMさん宅で5人展の展示設営を行ってきました。

 

元養蚕農家なので、蚕を飼うために、外から見ると二階建てですが、中は四階作りになっていて、その一階、二階、三階を使っての展示でした。建物の中央部分が上に突き上がっていて、そこから、空気を取り込んでいたそうですが、その「突き上げ屋根」というのが、これら建物の特徴になるそうです。この辺一体に20数件それらの建物が点在しており、7月には大学の調査が行われるとのこと。早く文化財として保護されることが望まれるところです。

 

その江戸末期から明治期に建てられた建物は梁が栗の木を使った建物で、梁だけでなく、建具の造作や障子や窓からの光など、作品と美しいハーモニーを醸し出していたように思います。

 

 

心なしか、作品も作品の居心地が心地よさげに、建物も建物で作品が入ることで心地よさげに見えてホッとしました。

 

 

 

今のところ一般公開はいたしませんが、こちらからご覧いただきましたら幸いです。

 

 

出品作家

画像の掲示順に

伊東正次 日本画襖絵

小木曽弘琳 書

棚町宜弘 日本画(手前の書小木曽)

上田葉介 油彩画

村上綾 書 生花写真 文