昨日、すごく良い記事見つけたので共有ー
日本にも早く作りたいですね

やっぱりね、高齢者を1箇所に集めた方が、良いと思う。
何にもない田舎に高齢者住んでるパターン多いけど(実際うちの祖母がそうだった)、
万が一のことがあっても誰もわからないし、知らせることもできないし、助けられないよー!



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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140223-00000002-pseven-life


米に高齢者の街が存在 日本なら愛媛県松山市が理想的な環境
NEWS ポストセブン 2月23日(日)7時6分配信
 アメリカには「高齢者のための街」が存在している。アリゾナ州にあるのは、55歳以上の高齢者を対象とした街「サンシティ」。ここは「リタイアメント(退職後)・コミュニティ」と呼ばれる住宅街で、退職者が住みやすいように様々な工夫が凝らされている。

 円形の街並みで、どの家からも街の中心までは1マイル(約1.6km)ほど。その中心地にはショッピングモール、銀行、郵便局、娯楽施設など、生活に関するすべてが集まっている。もちろん医療施設なども充実している。フィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史氏が解説する。

「高齢者向けのサービスに特化したサンシティのような街は、今やアメリカ全土で見られます。雑誌でも『リタイアメント・コミュニティ・ベスト100』などの特集も組まれているほど。

 高齢化が進む日本にも、こうした街が必要ですが、未だ実現していません。ですが、理想に近い環境ならば、日本にもある。

 私がオススメするのは、愛媛県松山市です。物価が東京とくらべて1割も安い。ある程度の経済規模があり、空港も街中から近く、都会とのつながりがある。大きなデパートもあるし、医療も充実している。

 何より街がコンパクトなので行動範囲の狭い高齢者にとっては用事を済ませやすい。温泉などのアクティビティもある。老後を過ごすには素晴らしい場所だと思いました。私自身、老後は松山でと考えています」



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http://www.kennichi.com/culture00/c000621.htm


岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(90)お年寄りの町」(00・6・21)
 先週の土曜日は、自宅を開放して職場のバーベキューパーテイーを実施。翌日曜日は出張で2週間も手入れが出来なかった庭仕事と云う具合で、忙しい週末でした。でも残念なことに時差ぼけが簡単には解消されず、週末にアメリカ暮らしを書こうかな!と思ってPCの前に座ると、ついうとうとする状態に陥ってしまい。秋田の皆さんから思ったより若いと云われてご満悦だったんですが、やはり時差ぼけが直ぐに解消できないのは、これ年齢のせいか?と悩んでいます(笑)。


今日はアメリカの高齢者の町について、お話したいと思います。アメリカには雇用者に対する定年制なる習慣がありません。従って年齢を理由に会社や団体が雇用者に対して退職を強要したり、勧めることは不可能なばかりか、差別と云う犯罪と認識されています。ただ、年齢に応じて頭脳や体力は残念ながら劣るようになった場合は、能力給の世界ですから給料は下がることを覚悟しなければなりません。更に当人の現在の能力や体力では職務をこなすことが出来ないと判断された場合、その職務を外され、不本意な仕事に甘んじなくていけないこともありますし、能力が無いこと(会社側はそれを証明する必要がありますけれど)を理由に解雇される場合はあります。

 そうなることに対してはアメリカ人でも不名誉なことと感じる人が多く、まあ自分の体力と蓄財と給付年金等を頭に入れて、自分の引き際を自分で決めることになります。これがいわゆるリタイアーと云う意味です。リタイアー後の生活を考えると普通の人はやはり心配の気持ちが過ります。よほどの資産を持たない限り、まず生活を切り詰めることを考えますから、住家も夫婦2人だけの生活になると大きな家は必要ないし、光熱費や掃除などの負担も減らしたいと云うことから、今まで暮らした大きな家を売却して、改めて小さな家を購入し、その売却と購入の差益を老後の資産の一部に加える方が沢山います。また、この差益を最大にするために住宅価格の安い州に引っ越すことも考えますし、税金の支払いを最小限にする為に消費税が無かったり(オレゴン州)、安かったりする州に移ることや、地方税の無い州(テキサス州)や安い州に移ること等もリタイヤー組の重要な検討項目です。

 更にリタイアー後の生活環境として、アメリカ人が希望することに冬の気温があまり下がらず、温暖であることだそうです。カリフォルニア州の場合は最後の条件を満たしていますが,アメリカl国内で有数の物価の高い土地であることや、州税、消費税も他の州と比較して決して安くはないことなど、リタイアー組にとっては、必ずしも暮らしやすい土地では無さそうです。ただそれまでにカリフォルニア州で暮らしたメリットとしては住宅が大変高く売れることから、カリフォルニアの家を売却して住宅価格の安い州に小さな家を購入すれば、相当な差益を生み出し、それだけリタイアー後はお金に不自由しない生活が出来ると云う訳です。

 そんな事情から古くから東海岸の地域では南のフロリダ州がリタイアー組の集結地として有名でした。街中をのろのろ走り、急にブレーキを踏んだり、急に曲がったりして、他の車の運転者をイライラさせて事故を引き起こす、その原因となるグランドマムドライバー(お婆さんの運転者)天国と皮肉られるほど、高齢者の住人の多いのがフロリダ州の特徴でした。また西海岸の地域ではネバダ州のラスベガス市やアリゾナ州のフェニックス市等が新興のリタイアー組の集結地として有名になり、これらの町の人口は今急増しています。二つの町に共通するのは瓦礫のような砂漠の中に出来た町ですから、まあ住宅の土地代はほとんどタダであろうと思われることで、住宅価格が安いと云うことは簡単に納得できますし、冬の気候も比較的温暖です。ただ夏は毎日摂氏40度の世界なのですが、暑さはエアコンでガマン出きると云う判断であるそう
です。

 実はここからが本題なのですが、このフェニックス市の郊外にサンシテイーと呼ばれる人口8万人ほどの変わった町があります。この町全体は民間開発会社が人口ゼロの段階から住宅開発を始めたのですが、この町の住宅を購入して生活を始める為に、年齢制限があることです。例えば暮らすのが夫婦であれば、どちらか一方の年齢が、最低55歳を超えていないと、この町では生活が出来ないことです。もちろん子供や孫が訪ねてきて、その家に滞在することは可能ですが、長期的に暮らすことは認められていません。また、市役所や図書館、ゴルフ場などレクレーション施設の運営や、警察、消防署などの要員も基本的には、この町で暮らす人達で占められているそうです。無論、この町の中の医療施設は大変充実しているそうです。また町の安全を維持する意図から、町に入る道路には全てゲートが作られていて外部からの、人の出入りを制限しています。ゲートの警備員はこの町で暮らす人達が持つ身分証明書を持たない来訪者に対して、検問同様に何処に行こうとしているか?の確認を取る訳です。

 警備員の所に住人から事前に来訪者名の連絡が入っていれば、名乗るだけで通過を認められますが、事前の通知が無い場合は警備員が来訪者の云う訪問先の家に電話を入れて来訪者の名前を告げ、受け入れ確認の上で、入ることを認めるられると云うシステムです。町の中には、おおよそ生活に必要なものは何でも揃い、この町で暮らす限りにおいて熟年者や高齢者の方にとって安全と充足出来る生活を保証されると云う訳です。

 つまり熟年者や高齢者が、若い世代の人を排斥した形で人口8万人の町(お年寄りだけの町)が出来あがりました。そこで暮らす人達へのアンケートでは清潔、安全、静かで暮らしやすい。とか、同世代の人が多く友人が出来やすいとか、色々な種類の学習のクラスや趣味のクラスが充実していて、それらに没頭すると年齢のことを忘れてしまう等など、概ねここに引越ししてきて良かったと云う満足感の高い返答が帰ってくるそうです。

 ただ、個人的には、この種類の町は本当に社会的に健全なものなのか?疑問が残ります。私は社会は幼児から高齢者までの集合体として形成されるべきで、それが社会と認識しています。ですから、特定の年齢が自ら社会との壁を作り、独自の社会を作り出すと云うのはどうも抵抗を感じます。もっとも私自身がまだその年齢に達していないから、分からないことかもしれません。このアリゾナ州のサンシテイーの成功に続いて開発会社はその町に隣接させた、規模が2倍の16万人の高齢者都市の建設を進めているようですし、同様のコンセプトをもとに同じ様な町作りがあちこちで勧められているようです。

 何とも不思議な世界としか言いようがありませんが、これが単なる実験都市として終わるのか?また全アメリカに普及するようになるのか?我々団塊の世代の動向にかかっているそうです。