主人が中国へ出張中の出来事だった。
3日も経ったけど、その怒りは100%おさまったわけではない。
1人一個食べるように人数分買っておいたシュークリーム。既に一個食べ終えた息子に自分のシュークリームを半分あげたいと義母が言った。
私は冷静にあげなくていいよ。お母さん食べて!
と言った。それでも義母は頑なに半分あげたいと言う。私はダメだと言った(間もなく晩ごはんだし、シュークリームはカロリーが高いし、そのシュークリームは特に大きい)。お母さん食べきれないのなら別に残してもいい。そして、半分に切ってあげた。それが面白くなかったのか、晩ごはんがまだできていない横で、自分一人だけ茶碗にご飯を盛って上に何かを掛けて食べ始めた。そしていつものきな粉をお湯に溶いて飲んだ。私は、黙って放っておいてみたら、最後に使った食器を洗おうとしていたので、私がやるよと言った。なぜなら義母は毎回食器を洗剤をつけずに洗うのだ。日本人の私はそれが気持ち悪くて仕方ない。いつも義母が洗ってくれたと気づいたときは、こっそり洗剤をつけて洗い直していた。だから、全て私に任せてくれたらいいのにと思う。義母はなにもしなくていい。その方が気が楽。
主人は、いちいち注意したくないという。
中国での生活スタイルのまま過ごさせてあげたいと言う。それが親孝行。そう思っているのだと思う。私も理解できないわけではない。
でも、頭はわかっていても、心が伴わない場合がある。そして、シュークリームの件でふて腐れている義母は食器洗いを私に譲らず、怒り出した。その様子を見て、今まで我慢して溜まっていたものが溢れだし、プチンっと切れてしまった

自分でもビックリ

私、こんなに他人に怒る人だった?と思うくらい人生で初めてこんなにキレてしまった

テーブルをおもいっきり叩いて、中国語で帰れ!とまで言ってしまった

でも、後悔はしていない。だって自分が壊れる寸前だったんだもん

主人に何度もサインを出していたのに。。。
結局流されるだけ。
主人は、ほんの1ヶ月しかまだ一緒に生活していないのに、しかもたかが3ヶ月~6ヶ月という期間限定なのにどうしてその怒りを抑えられなかったのか?みたいなことを言ってくる。
『ほんの1ヶ月』???私は耳を疑った。
私が昨年の10月からずっと姪のことで悩まされていた事を忘れてしまったのか。。。目の痙攣や円形脱毛症、鬱の一歩手前くらいまで精神状態がおかしくなっていた。その状態で次は義母が来日。
姪の時も義母のときも、毎日がカルチャーショック

孫の学校行事に連れていく、散歩に連れていく、日曜礼拝に連れていく。家事をやる。これは嫁がやるのは当たり前のことだと思う。主人のお姉さん方からも感謝されていた。でも、私が見て欲しいのはそんな表面の部分ではない。そんなの嫁の仕事だもん。やるのは当然。
私が一番みてほしいのは、もっと影の部分。
こんなにも習慣や価値観が違うのにそれを、義母に負担をかけないように、嫁の私が影で工夫しながら乗り越えていること。一つ二つのことではない。中国の農村出身の義母。日本人では理解し難い行動や言動が多い。中国人特有の怒った口調は今や本当に気がおかしくなりそう。
そんなことを誰もしらない。虚しくて仕方ない。
それなのに、テーブルを叩いて『帰れ!』と言ってしまったこの事だけが私の印象となる。
本当に虚しい。
結局義母は、8月に帰国させることになったらしい。私は内心良かったと思う。義母もずっと前から帰りたいと言っていたのに、主人が自分の親孝行がしたいがためにダメだと言っていた。
だから義母のためにも、私のためにも良かったと思う。ただ、土産話は最低な嫁の話となることは間違いない。
ま、いいや!

今さらだけど。。。
私が子供なら、せっかく日本に来たのだから、日本の観光スポットの話だけでなく、もっと日本の習慣や日本人の価値観を知ってそれをお土産話にして欲しいと思う。日本のゴミの分別習慣の話なんて面白いと思う。日本人の細かさがよくわかる。日本では洗った食器はしっかりタオルで拭くとか、靴は綺麗に並べて収納するとか。日本人って変わってるね。細かすぎるよね。中国人とは違うよね。とか。
もう遅いけど。。。