僕が普段の診療の中で


1番嫌いな治療は


子供のむし治療です。


子供のむし歯は進行が早く、


詰めても歯の性質上、取れやすく、


またむし歯になりやすい。


子供は暴れるから治療しにくい。


言うこと聞かない。


そういうこともあって、正直治療が難しいのです。



でも、


僕が子供の治療が嫌いなのはそういうことじゃないです。


なぜ嫌いか。


それは、


子供のむし歯は子供に責任がないからです。



子供にむし歯ができた時、


親は早く治してあげたいと思い、


歯医者に連れてきます。



早く治療をしてほしいと歯医者に言い、


歯磨きしなさいと子供に言います。


ただ、ここで一つ大前提として言いたいのは、


子供のむし歯は歯磨きしてないからではありません。


歯磨きをしてもほとんど予防にはなりません。


子供のむし歯の原因は、


生活習慣、特に食習慣です。


甘い物、ジュース、炭水化物を中心とした食事、


添加物満載のジャンクフードや加工食品。


栄養バランスの崩れた食事。


これらが全ての元凶です。


これらは誰が与えたのでしょう?


そう、つまり子供のむし歯ができたのは、


親の責任です。


これは紛れもない真実です。


そして、その原因を正すこともなく


ただただむし歯を削って詰めて、


フッ素を塗ってくれと言われます。


それをやっても、


その子には1mmもプラスにならない。


フッ素は猛毒だと知っていますか?


海外の論文でかなり出ているこのエビデンスが、


日本では何故か広まりません。


歯磨き粉のフッ素濃度だけがどんどん上がっています。



子供たちは治療ができるようにと何度も通って、


大人でもつらい歯の治療を


小さな子供が一生懸命受けるのです。




そりゃ、嫌いにもなります。


可哀想で泣けてきます…



雨の日の学校の階段の掃除を思い出します。


やったことありますか?


拭いても拭いても、


靴底が濡れた上靴で人が通り、


汚れていきます。


そんな気分です。(わかりますか?笑)




大人の知識が圧倒的に足りないのです。




生活習慣が治らない限り、


むし歯は歯医者に来ても治りません。


僕が思うに歯医者の仕事は、


むし歯を削って詰めたり、


歯石を取ったりすることではなく、


自分だけの知識ばかり持っていないで、


それを一般の人たちに伝えていくことが


本当の仕事であり使命だと思っています。



そして、そこから得た知識を実践するのは


みなさんですね。



そういう意味では子供のむし歯は、


むし歯を見て反射的に削ってきた、


歯医者の責任かもしれません。



もし、あなたに小さなお子さんがいて、


むし歯ができてしまったとしたら、


あなたは何ができますか?