東京創元社さまより、ジョーン・エイキン著三辺律子訳『お城の人々』と久永実木彦『七十四秒の旋律と孤独』と『ときときチャンネル　宇宙飲んでみた』の三冊を献本いただきました。

お城の人々

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七十四秒の旋律と孤独 (創元SF文庫)

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エイキンの本は前訳書の『ルビーが詰まった頭』の続編というか、元々一冊の短編集を翻訳で二分冊にした後半の本です。大人のための不気味な童話という感じの作品集で、とにかく読むのが楽しみです。

『七十四秒〜』は同名単行本の文庫化です。とにかく悲しくも美しい儚さに満ちた連作で、親本はSF大賞の候補にもなりましたが、むしろSFジャンル外で広く読者を獲得できる作品だと思っていたので、去年短編「わたしたちの怪獣」が旧ツィッターで評判を呼び、今年になってそれを表題にする単行本が出た直後の文庫化は非常に辞儀を得ていると思います。売れて欲しい本ですね。

ときときチャンネル　宇宙飲んでみた (創元日本ＳＦ叢書)

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マッドサイエンティストの発明品を紹介する配信という設定の連作シリーズです。超知性がもたらす技術に基づいて次々繰り出される発明のハードSF的な屁理屈と絶妙な距離感の同居人コンビの漫才が面白い読み出したら止まらないスラップスティック・マッドSFですね。とにかくこれは理屈込みで面白いので絶対オススメの作品です。

『お城の人々』と『七十四秒の旋律と孤独』と『ときときチャンネル』