モンゴルでの横田めぐみさんの娘、キム•ウンギョンさんとの面会をめぐみさんの両親は「奇跡」と表現した。
まな娘の面影ある孫、ひ孫との心温まる交流は、逆にめぐみさんの不在を強く印象づけた。
めぐみさんが拉致されてから今年で37年になる。

ウンギョンさんとの面会でめぐみさんの安否に関する新たな情報はなかったが、横田さん夫婦は17日の会見でも生存を信じてると強調した。
北朝鮮は「めぐみさん死亡」のストーリーの証拠として、様々な物証などを掲示しているが矛盾だらけ。
筋書きは既に崩壊している。
平成14年9月の日朝首脳会談でめぐみさんについて「死亡した」と説明した北朝鮮。
その後、日本政府の調査団に対し、証拠の一つとして「患者死亡台帳」という文章を出してきた。
「死亡台帳」の表紙にある「入退院」という文字に線を引き、「死亡」という文字に書き換えられていた。
本当に「死亡」を証明するための書類であれば、表題も「死亡」とされるはずで、改竄されたとしか受け取れないものだった。
他の被害者に関する文章もでたらめで、北朝鮮はその後、こう釈明した。
「慌てて作ったもので、正確ではなかった」
このような嘘八百を平気でいいのけるのである。
ウンギョンさんの父でめぐみさんの夫だった金英男氏が平成14年に横田さん夫婦にあてた手紙にも誤りがあった。
《1993年突然病気でめぐみを失った》。
北朝鮮の主張と同じだった。
平成14年10月に帰国した拉致被害者は、北朝鮮が「死亡した」とする翌年までめぐみさんを目撃していたことを証言すると、北朝鮮と金氏は「死亡ほ94年4月」と訂正。
夫が妻の死亡日を間違えることがあり得るのか。疑念は膨らんだ。
最たるものは、平成16年11月にめぐみさんのものとして北朝鮮が出してきた「遺骨」。
A型鑑定で、「めぐみさんと別人2人の骨を混ぜたもの」との結果が出た。
その後の北朝鮮は「拉致問題は解決済み」
「日本の鑑定はでたらめでだ」と主張するだけで、「死亡」の証拠を何も掲示できていない。

我々、日本国民が拉致問題に関して出来ることというのは北朝鮮による非人道的行為に立ち向かい、全ての拉致被害者の早期奪還を周知することだ。
国民が政府に圧力を与え重たい腰を上げさす他ないのである。
高齢を迎えている両親、家族が一日も早く拉致被害者と対面出来ることを切に望んでいる。
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