昨日のことだけれども、あの瀬島龍三氏が亡くなった。亡くなった人のことを悪く言うのは気が引けるが「瀬島龍三―参謀の昭和史」を読んだのは何年間のことがわからないけれど、この人の名前が出るたびにとても嫌悪感があった。

 戦争は国のことだから個人のことは責任はないと、割り切るべきかもしれないけれど石原将軍の満州事変を劣化コピーした辻政信や服部卓四郎、そして参謀部で戦中のほとんどの作戦立案に関わっていたこの瀬島氏はとても醜い怪物だ。

 シベリアの疑惑がたとえデマであったとしても、そのほかに様々な疑惑があるのにもかかわらず戦後日本の歴史に底知れぬ影響力を持っていた瀬島氏は他に類を見ないほどの怪物だ。

 しかも、それらの疑惑には一貫して沈黙を持って答えるだけであの時代に何があったのかを知る最後の人物としての責務を果たそうとはしなかった。

 

 だが、その能力は誰もが認めざるを得ないものだったのは事実だ。

 今、その能力の半分でも持っている財界人、政界人はいるのだろうか。