10月10日ノーベル平和賞が発表された
今年は日本国憲法第9条がノミネートされ、授賞の最有力候補ではないかと数日前から話題になっていた
結果的に授賞は逃したが、そもそもノーベル賞というものは、社会的に功績のあった個人または団体に与えられるもので、憲法第9条の様な『文章』は対象とならない
では何故憲法第9条がノーベル平和賞最有力候補だったのか?
今回の場合は憲法第9条をもつ『日本国国民』を対象として提出されたもので、つまり授賞した場合、日本国国民一人一人がノーベル平和賞授賞者となる訳だが、『憲法第9条にノーベル平和賞を』という機運が盛り上がりをみせていた
この動き、昨年とある一人の主婦が『憲法第9条にノーベル平和賞を』という署名活動を始めた事に端を発するものだが、今年10月2日現在署名は41万人を越えたそうだ
ただ、『憲法第9条にノーベル平和賞を』という今回の一件にあくまでも私の個人的意見だが少なからず違和感を感じた
果たして本当に日本国憲法第9条はノーベル平和賞に値するのか?
ではここで、小学生社会科の復習
日本国憲法第九条
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
つまり国際紛争を解決する手段として武力行使はおこないません
また、その為(国際紛争の解決の手段として)の軍隊は持ちません
要するに、国際紛争の解決は話し合いによって解決しましょうと言っている訳だ
誠に崇高且つご立派な理念だが、今一度よくよく読んでいただきたい
要するに憲法は国民に、強力な火器を以て武力侵攻してくる敵国に対して丸腰のまま、あるいは素手で立ち向かえと言っているのだ
また、
日本国憲第十二条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。
これは、この憲法第9条を堅持する為に国民一人一人が努力しなさい、と言うものだ
平和は国民に丸投げ、と言う事だ
かつて旧帝国海軍の永野軍令部総長は太平洋戦争開戦にあたり、
『戦うも亡国、戦わざるも亡国。戦わずして亡びるは民族の誇りをも喪う真の亡国である』
と語った
では、日本には自衛隊があるではないか、と思うだろう
しかし自衛隊は軍隊ではない
何故なら憲法では軍隊の保持を禁じている
(あくまでも憲法解釈上だが)
では、自衛隊のあの強力な装備品は何の為か?
自衛隊が活動するにあたり、その活動に支障がない程度に、最低限己の身を護る為の装備である
何故なら憲法で戦ってはいけない(戦力の不保持)と謳っているからだ
(これもあくまでも憲法解釈上)
これが平和憲法か?
ノーベル平和賞に値するのか?
例えば、永世中立国で知られるスイスには軍隊は存在しないか、と言えばそんな事はない
常備兵力こそ4000人と少ないが、スイスには徴兵制がある為国民男子の殆どが軍属である
予備役も含めれば総兵力は21万人に上る
因みに、日本には徴兵制がない為自衛隊の常備兵力は24万人だ(自衛隊を軍隊と見立てた場合。念の為)
僅か九州程度の面積の国家に24万人の兵力である
しかもスイスでは国民が軍に属している限り(予備役も含む)各家庭に1挺自動小銃が貸与される
また、スイスでは領空に侵入するアンノン機(いわゆる国籍不明機)に対して、その国籍の如何を問わず『領空侵犯』として撃墜する態勢が整えられている
更に、軍事施設は地下に設けられる等国土全体が高度に要塞化され、いざ外敵の侵攻あらば軍事施設は言うに及ばず、民間施設(工場、学校、病院等)はおろか山も田畑も森林も全て一木一草焼き尽くし国民総決起する焦土作戦を行うのである
ではスイスは平和な国ではないのか?と言ったらそんな事はない
第二次世界大戦時、ナチスドイツですら自軍に甚大な損害をもたらすとしてスイスには侵攻しなかった(出来なかった)程だ
勿論、自衛隊の任務には国土防衛も含まれる
しかしそれは専ら専守防衛とされている
つまり自国に対して武力行使があって初めて反撃が許される訳だ
戦国時代の戦ならいざ知らず、近代戦において先制攻撃を受けてから反撃に出ても遅い
ではどうするか
答えは簡単明瞭、スイスの様に敵に手出しさせない事である
(核武装も含めた)強大な軍事力を身に付ける事、『(日本に)ちょっかい出したらこちらがヤバい事になるぞ』と思わせる事、これが最大且つ最強の防衛力となるのだ
軍縮をすれば平和な世界になるなんて事は幻想でしかない
否、逆に危険だ
アメリカの常備兵力は144万人だ
予備役140万人を加えれば280~290万人の兵力が投入可能だ
中国の常備兵力が280万人
北朝鮮が120万人
ロシアで100万人程度だ
勿論これはあくまでも兵員数の、数字上の事なので、実際は自衛隊の実力は東アジア最強と言える
しかし周辺にこれだけの軍事国家に囲まれ何故70年も日本が戦争に巻き込まれずにこれたのか?
憲法9条のお蔭なのか?
否、アメリカの同盟国だからだ
日米安全保障条約のお蔭で70年もの間日本は戦争しない国でいられたのだ
『アメリカが後ろ楯しているから日本には手を出すな』
これが真実であり現実であり、憲法9条があるから日本は平和でいられる等と言う事が如何に絵空事であるかと言う事を日本人は気付かなければならない
集団的自衛権が議論され出した今こそ自主憲法を制定し、自衛隊を軍隊と認め、更に軍備の拡充を図り、こちらから海外へ派兵する事なく本当の意味での専守防衛に専念し、『攻めて来れるものなら何時でも来てみやがれ』と言える、他国から絶対手出し出来ない軍事力を身に付ける事、これが真の防衛力であり平和国家への道である
集団的自衛権の事に付いてはまた後日話をするが、今回の『憲法第9条にノーベル平和賞を』と言う騒動は憲法第9条とは何か、ノーベル平和賞に値するのか否か考えるよい機会にはなった様だ
私的には(あくまでも個人的意見)全く以て値しない
何故なら平和とは条文に書いたり、願ったりして叶うものではなく、強力強大な軍事力を背景に自ら築き上げていくものだからだ