漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今くるよ(本名・酒井スエ子=さかい・スエこ)さんが27日、膵がんのため大阪市内の病院で亡くなった。76歳だった。28日、吉本興業が発表した。
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くるよさんは、漫才の相方・今いくよさんが2015年に亡くなった後はピン芸人として活動していたが、近年は仕事をセーブ。22年4月には、大阪・なんばグランド花月(NGK)で開催された吉本110周年記念の「伝説の一日」に車いすに乗って出演。笑顔で持ちギャグの「どやさ!」をジェスチャーを交えて連発していたが、これが最後の舞台だった。
京都市出身。OL経験を経て、1970年、高校で同じソフトボール部だったいくよさんとともに島田洋之介さん・今喜多代さんの夫婦コンビに弟子入りし、漫才デビュー。遅咲きだったが、やせたいくよさんと太めのくるよさんの容姿のイジり合いが受けて、81年に「上方お笑い大賞」の金賞を受賞。84年には同大賞に輝いた。両腕を出した派手な衣装は、くるよさんの代名詞でもあった。女性漫才師のパイオニアとして、多方面で活躍してきた。
09年にはNGKの出番中に引きつけを起こして突然倒れ、大阪市内の病院へ緊急搬送。心筋梗塞と診断された。
近年は、いくよさんが亡くなった後、ユニットを組んだこともある中川家ら後輩の活躍を楽しみに過ごし、22年4月、なんばグランド花月で開催された吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」に出演したのが最後の舞台になった。
吉本は「皆様には、故人生前に賜りましたご厚誼(こうぎ)に深く感謝しますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。なお、自宅住所、喪主は非公表とさせていただきます。通夜・葬儀告別式への一般の方のご参列およびメディアの方の取材は固く辞退させていただきます。お別れ会の予定は現在のところありません」とした。
05/28 17:12 スポーツ報知
🎙️今くるよさんは「今いくよ・くるよ」として漫才ブームで活躍して、女性漫才師や女性芸人のパイオニアとして人気漫才師になりました。
R.I.P.