第二次安倍政権誕生から十年 | リヒャルト・アドルフ・ワイズマンSS大佐のふてくされPlatz

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岸田首相「おかげで年を越せそうだ」…政権奪還10年、安倍1強時代の宿題に道筋
(写真:読売新聞)

2012年12月の衆院選で勝利し、自民党が政権復帰を決めてから16日で10年の節目を迎えた。岸田首相(自民党総裁)は、安倍元首相が長期政権で築いた土台を引き継ぎつつ軌道修正も試みるが、党内統治は「安倍1強」時代より難しくなっている。野党は多弱化が進み、再興の兆しは見えない。

■宿題

「皆さんのおかげで年を越せそうだ。これからもしっかり頑張ります」

首相は16日夜、都内のホテルで開かれた「奪還の会」に駆けつけ、笑顔であいさつした。自民が下野した09年衆院選の落選組が政権奪還を期して作った会で、首相はすき焼きと福島産の日本酒に舌鼓を打ち、出席者からねぎらいを受けた。

この日、政府は「反撃能力」保有を明記した国家安全保障戦略など3文書を閣議決定した。安保政策は、安倍政権下の集団的自衛権行使の限定容認や安保関連法などで飛躍的に発展したが、反撃能力の保有は積み残しの「宿題」だった。首相は16日の記者会見後、周囲に「大きな転換点になった。気を引き締めていく」と満足そうに語った。

■公然と批判

防衛力強化に伴う増税議論では、党内や閣内から公然と首相への批判が起きた。増税反対派の会合では「内閣不信任に値する」との声が飛び出し、増税に慎重な高市経済安全保障相は「罷免(ひめん)されても仕方がない」と言い放った。党幹部は「にらみが利いていた安倍政権下とは様変わりした」と嘆息する。

安倍政権下では、党内で表立って異を唱える議員はごく一部で、そうした議員は「後ろから鉄砲を撃つな」と非難されることもしばしばだった。岸田派は党内第5派閥にすぎず、100人近い最大派閥を後ろ盾とした安倍氏に比べ、首相の党内基盤が格段に弱いことも変化の背景にある。

もっとも、最終的には首相の方針通り増税の方向性が整ったことから、党内には「侃々諤々(かんかんがくがく)の議論の末にまとまり、むしろ自民らしさを取り戻した」(ベテラン)との指摘もある。遠藤総務会長は16日の記者会見で「多様な意見があるのが自民だ」と述べた。

■警戒感

首相は来年以降、看板政策の「新しい資本主義」の具体化を通じて経済政策を打ち出したい考えだ。周辺は「安倍氏から引き継いだ安保分野の課題には道筋がついた。来年は本格的にやりたいことをやる年にしたい」と意気込む。

ただ、安倍派を中心にアベノミクスの修正への警戒感は強い。来年4月には、アベノミクスの中核である金融緩和策を推し進めた日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁が任期満了を迎える。黒田氏の後任人事を含め、首相は引き続き、独自色を発揮しつつ党内を統治する手腕が試されることになる。



12/18 10:14 読売新聞

🖋️今から10年前に自民党が政権復帰して第二次安倍政権が誕生しましたが、もうそれくらい経ったのか、というのが吾輩の感想ですね。
その間に、本来あるべき日本が戻りつつあるでしょうか。