ある兵士の心の記録7 | アセンションで始まる世界

ある兵士の心の記録7

 
結婚して十年の記念に今年のクリスマスは家族で泊まりがけで有名なテーマパークに来ていた。


あらかじめ予想はしていたが、こういった日にこういった場所では何をやるにも長蛇の列と人混みで男はストレスを感じていた。


男は想った「なぜ私は人混みや長蛇の列にストレスを観じるのだろう?」


「私にストレスを観じさせているのは何なのだろう?」


「交錯する沢山の人々の意志と意志・・・すれ違い、追い越され、割り込まれ・・・ 自己の意志ばかり優先する者、他人の意志を優先する者、お互いの意志を尊重しようとしている者・・・」


自分の子供達が並ぶのに飽きて遊びだし、同じく並んでいる他人にぶつかって迷惑をかけたり・・・


このような状況に男は疲労というより心労を観じ、早く帰りたいと観じていた。


「俺は楽しみに来たはずだが苦痛を観じている・・・まあ、妻や子供達が楽しんでいるならいいか・・・」


男は自分を誤魔化しつつ、時間が早く過ぎるよう観じようとしていた。


帰宅する車の中、横と後部座席で眠っている妻とわが子達が満足げであることが男の救いであった。


家に着きみんなを起こし、荷物を運んでいると玄関先にキャベツが一つおいてあった。


袋や箱などに入っていない、むき出しのキャベツ・・・まだ新しい


男「誰からだろう?」
妻「さあ?・・・」


書き置きや留守電にも誰からのものがわかる手がかりはなかった。


少なからず近所付き合いはあり、多く作ったからとカレーやおかずをもらったり、田舎から送ってもらった野菜をお裾分けしたりなどはしていたので後日にでもご近所さん達との話の中で誰がくれたのかわかるだろうと思った。


男はキャベツを家の中の野菜をまとめて置いてある場所に置いた、他にキャベツはなかった。


男は疲れていたのですぐに眠りに落ちた・・・


翌朝になり、妻から「昨日のキャベツ何かに使った?」

男「いや、ここに置いたきり使ってないよ」


妻「ふぅん・・・無いんだよね」


男「?、不思議なこともあるもんだね?神様だったのかな?」

妻「・・・まぁいいわ」


男はこの超常現象にワクワクした、何を意味しているのだろう?

妻も本気で知らないようだし、小学生の子供達は家に着いた後はたたき起こして布団に入れ、寝かせるだけだった。

男「不思議だ・・・マジで・・・」
(続く)