「諒輔?」

『ん?なに?』

普通に話しかけれる中に。

『やっぱり美男美女は浮くよねっ。もしかしたら今年のミスカップルでれるかもっ』

そんなに話しかけてきた原ちゃん。

「やだよっ。私樋口君。いやっ。諒輔のこと好きじゃないもん」

『だってもう、諒輔とかさぁ。名前で呼び合ってる時点であやしぃ。』

原ちゃんの問いかけに必死に否定する。


だってほんとのことだ。

別に私だって諒輔だって両思いでもないし片思いでもない。=普通の友達だよっ。

とにかくせめて私結婚するなら苗字は変えたい。

だって樋口が変わらないのは寂しすぎる。


一時間目 数学。

『おいっ樋口。おきてんのか?おいっ』

その問いかけは諒輔に対してのようだった。

『じゃあ仕方がない。じゃー。樋口。おーいひーぐーち。』

その問いかけは今度は私。

でも・・・・。

『先生。ふたりとも爆睡です。』

原ちゃんが答えた。

『同じ苗字のくせに一緒にも寝てるなんてなかがいいなぁ。』


そのあと授業が終わってから

無理やり起こされた諒輔と私は不機嫌。

しかも教科担任には怒られるし・・・・。

ちょー不機嫌になっていた。


つぎは体育。

行く気もしない私たちふたりは

一緒に教室で休むことにした。

いゎば、密室。

この展開がこれからの2人の学校生活を乱していくことになる。