コイの養殖池を活用してドジョウを育てている立山町利田、農業松浦善孝さん(62) が今年、町内の料理店に試験的に提供を始めた。これまでは知人と味わったり、地域のつ かみ取り行事に無償提供していたが、飼育法をほぼ確立し、ウナギも高騰していることか ら、かば焼き用として販路拡大に乗り出す。松浦さんは「立山町の特産としたい」と意欲 をみせている。
松浦さんがドジョウの飼育を始めたのは8年前。近くの側溝でドジョウが繁殖している のを見つけたのがきっかけで、養鯉業を営んでいた父親の池を活用している。飼育は独学 だったものの、餌としてプランクトンを与えるなど工夫し、現在は数十万匹を数えるまで になった。
中には体長20センチまで成長したドジョウもおり、先月は富山、石川県の水産関係者 らが飼育場を見学に訪れた。
安定した数が生産できる手応えをつかんだことに加え、今年はかば焼きの食材であるウ ナギが高騰していることから、松浦さんはドジョウの出荷、町特産化を計画。今月、自宅 や町内の飲食店で試食会を開き、関係者が空揚げ、かば焼き、柳川を味わった。
参加した料理人には「泥臭さがなく、脂が乗っておいしい」と好評で、23日は町内の 飲食店に柳川や空揚げ用のドジョウを納めた。