
今年の恋(1962年)
監督 木下恵介
出演 岡田茉莉子
吉田輝雄
田村正和
**相川一郎と山田光は高校の同級生で親友同士。そして成績も同じくらい悪かった。光の兄正はハンサムな大学院生。一郎の姉の美加子は実家である小料理屋の看板娘。弟を通して、ひょんなことから二人は知り合うことになった。正は美加子に一目惚れだったが美加子は正をよく思っていなかった**
多種多様な作品を残した木下恵介の作品なかでは喜劇ものが特に観やすいと思っている。特にこの作品のようなどうでも良いようなストーリーほど惹かれるものがある。
軽いストーリーだけど登場人物がみな個性が強いので最期まで飽きること無く観ることが出来た。配役も良かったが、とにかく会話が心地よかった。これだけ毒舌な少年(何と田村正和)が出てくる邦画は、当時はかなり珍しかったのではと思える。岡田茉莉子が嫌みな言葉を小気味よく連発してくれるのも良かった。ごく普通なふた家族(ちょっと金持ちだが)の日常の様子が、デフォルメの効きまくった登場人物によって、とても興味深い物語へと変換されている。
あれだけ毒を吐き、すれ違った登場人物も最期は仲良く大団円。
とても暖かく、清々しい。
