
恐怖(1961年)
監督 セス・ホルト
出演 スーザン・ストラスバーグ
アン・トッド
ロナルド・ルイス
クリストファー・リー
**富豪の娘ペニーは生き別れた父と10年ぶりの再会のためフランスで暮らす父の家を訪れる。家に着くと父は出張で外出していたため再婚した父の新しい妻ジェーンがペニーを快く出迎えてくれる。しかし夜にペニーは離れで、出張でいない筈の父の死体を見てしまう**
解せない部分や強引と思えてしまうところはあってもヒネリ過ぎといった感じはないのでわりとすんなり観れてしまった。そもそもこの手のサスペンス映画の魅力としては細かい辻褄を追うよりも登場人物と設定を主に楽しむべきものかもしれない。富豪の娘で美人な主人公、異常に親切な義母、主人公に協力的な若い使用人といった登場人物に大邸宅、プール、断崖これだけそろえばサスペンス映画としては大道。悲鳴をあげ逃げまどう主人公ペニーは脚が悪く車椅子に乗っているという設定も良かった。お色気とまではいかないだろうがスタイルの良いストラスバーグがペニーを演じることで車椅子をこいでいるシーンでは少し前のめりになるために胸が強調されるのも男目線を意識した演出の一部なのかもしれない。車椅子の無い時は基本抱っこされて移動するストラスバーグの姿はどこか可愛らしかった。『ジョゼと~』ではおんぶだったのであまり伝わってこなかった。日本人だと抱っこはイマイチ無理があるかな。
いかにも純粋そうな女性を演じたストラスバーグをはじめ、頼れる好青年風のルイス、怪しげな医者リーとそれぞれの魅力が引き立つ配役と演技だったなか特に、トッドの存在感は大きかった。腹黒そうだが実は以外と複雑な心境でもあった義母という微妙な役を素晴らしい演技で厚みを持たせてくれていたと思う。
脚本の欠陥か編集が強引だったのかわからないが、スッキリとは終っていないように思えるのに良いところばかりが目立つ良質サスペンス。
