特別な一日 | ウズブロイェニエのブログ

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ほのぼのやってマス♫

特別な一日(1979年)

監督 エットーレ・スコラ
出演 マルチェロ・マストロヤンニ
   ソフィア・ローレン
   
**1938年、イタリア国民はヒットラー訪問を歓迎し、街へ出向いた。この記念すべき日でも家事に追われるアントニエッタは一人平凡な毎日の繰り返しだった。部屋に残りの家族もアパートの住民もいないなか、窓から逃げ出した九官鳥を追って向かいのアパートの一室を訪れるとそこには、ガブリエレという静かな男がすんでいた**




ヒットラーのローマ訪問を熱烈に歓迎するイタリア国民にとって特別な一日。その歓迎をよそに、行き場のない追いつめられた二人の主人公にとっても特別な一日。ファシスト政権下で同性愛の問題を抱える男は自殺を考えるほどに追い込まれ,盲目的に党を信じ未来を託す女は日々の家事に追われ疲れた事すら気がつかない。アパートの窓は開放的に撮られ、部屋のドアも無造作にあけられている様子は、息苦しい二人の心境とは、あまりにも対照的に映されている。
ラスト近く『また来週会える?』と聞くアントニエッタに対して背中で答えるガブリエレ。このシーンの二人の表情はとても素晴らしいく。そして、お互いが顔の表情を見る事が出来ない二人のたち位置もまた素晴らしい演出の一つ。
とても切ない終わり方をするのに、二人が乗り越える事でみせた可能性にどこか暖かさも感じた。マストロヤンニ自身も言うように、傑作映画。