陸軍中野学校 | ウズブロイェニエのブログ

ウズブロイェニエのブログ

ほのぼのやってマス♫

監督 増村保造
出演 市川雷蔵
   小川真由美
   加東大介
**士官学校を卒業した三好次郎ははれて陸軍少尉となり連隊についた。所属していた連隊で草薙中尉から呼び出されて奇妙な質問をされた三好は1週間後には陸軍省に呼び出され、その後靖国に近い小屋でスパイとしての教育を受けることになった**

戦争を背景に映画を作ってもスペクタクルには撮らない増村保造。スパイ映画だけど、派手な爆破や戦闘シーンも使わずにクールな描写と出演者の好演で独特の娯楽の世界を作り上げている。スパイの訓練を受けて日に日に非常になっていく生徒とは逆に加東演じる草薙はあくまでも熱い。殆ど全国大会を目指す高校の部活の顧問のような熱さ。加東の存在はどこかミスマッチな感じも受けるが、むしろこのバランス感覚が増村映画の娯楽性なのだろう。『007シリーズ』のような派手さもなければ『裏切りのサーカス』のようなリアルな感じでもない。思想的な部分を極力排除して、時代背景と設定だけをうまく利用した内容はある意味増村らしいのかも。ベタなラストも良い。