ライフ・オブ・パイ(2012年)
監督 アン・リー
出演 スラージ・シャルマ
イルファーン・カーン
ジェラール・ドパルデュー
**動物園を経営していた家族がインドからカナダへ移住することにり、次男のパイも家族とともに動物たちをつれ日本の貨物船で出向した。途中船は嵐に教われ沈没。救命艇で脱出することができたパイだったが、長い漂流の旅が始まる**
なぞなぞだらけで面白いが、多すぎて意味が分からない箇所もあるので内容がつかみにくい。
とりあえず、予備知識なく観た上での判断だと、主人公の名前がパイなのは割り切れない無限の存在であるという意味でπとかけたよう。そして虎もまたパイであったりもしてそう。不自然に常にフルネームで呼ばれていた虎の名前はリチャード・パーカーこれはすぐにピンと来たがその先は分かりにくい。虎は救命艇でシマウマ、ハイエナ?、オラウータンを襲い食らい付きパイの命を脅かす存在だが、リチャード・パーカーはミニョネット号の食べられちゃった人なので逆。遭難して、海水飲んで瀕死の状態になったので他の乗員に食された。そのおかげでみんなは命をつなぎ止めることができたある意味命の恩人。パイが虎になったことによって生き延びられたということなのだろうか??パイにとっては虎になったことで命を救われたという意味での恩人?それとも食人によって生き延びてしまった自分をネガティヴにとらえると皆を食べてしまった行為が観念としては逆に皆に食べられてしまったという苦悩の表現になるのだろうか?おそらく前述のほうが近い気がする。
後半にたどり着く食人島は人の形をしていた。おそらく母親だろう。そこに群がるミーアキャットは母親の死体に湧いたウジ虫かもしれない。そして島の内部にある泉は母親の子宮っぽい。その中に入ることによって食人を犯していた自分からの再生をはかったのかもしれない。以前虎はつれているが、島を後にするパイを行動は母親を海に葬ったように思える。最期まで母親だけは食べることが出来なかったのだろう。ただこの島に上陸したパイの行動はかなり怪しい感じもする。虎がミーアキャットを襲い、泉にむかうパイの姿は屍姦にも重なる。泉に浮かぶ死骸は食人寸前を意味し、パイの寝床に群がるミーアキャットはウジ虫でいっぱいの母親との死体の添い寝を意味しているようにも思える。
ただ、歯の意味がよくわからない。母親も船員を食してしまったのだろうか?でもベジタリアンだし。とりあえず生還後のパイはベジタリアンになれたようだ。
他にも、意味ありげなところが満載だが、パイ=虎、船員=シマウマ、母親=オラウータン=食人島、コック=ハイエナとこのへんは共通なのかな。

