

Lightning Returns FFXIII
ライトニング:世界が終わる13日 その始まりに私は目覚めた
????:終末を迎える宴 誰もが悟っているんですね 世界の終わりを
ライトニング:ああ―― 最期の13日だ
????:混沌の侵触です 撤退しますか?
ライトニング:もう遅い
衛士:何をしている
スノウ:解放者
衛士:太守!?
スノウ:来るぞ
スノウ:てめえら!
ライトニング:スノウ 知っているはずだな 私が 何者であるか
スノウ:ああ 知ってるさ――解放者!
スノウ:伝説は語る―― 闇を絶つ閃光
囚われし魂の解放者 滅びゆく世界に降り立ち 魂を最後の救いへ導く っていうがよ!
早い話しが 俺を殺しに来たんだろ
ライトニング:終わりだな
スノウ:まるで死神だな 俺をブッ殺して
魂を救ってくださるわけだ
ライトニング:そう願うならかなえてやろうか
スノウ:それが答えか ライトニング!
????:まったくもう無理しちゃって
スノウ:ルミナ!?
ルミナ:だめだめ 命は大事にしなきゃ
スノウ:悪魔か あのガキ
ライトニング:死神の次は悪魔か 呪われているな
スノウ:誰にも邪魔はさせねえ
たとえ 悪魔と死神―― 解放者を敵に回してもだ
ライトニング:(数百年の歳月が 私たちを変えていた
かつて ともに戦った仲間スノウは 享楽にひたる宮殿の主
そして 私は「解放者」
混沌に呑まれてゆく 大地に遣わされた神のしもべ
なあ スノウ 遠い昔 私たちの間にはセラがいた
おまえが愛した私の妹 今はもういないセラの・・・・・・
私たちを結ぶ絆だったあの子のかわりに 私がお前の魂を永い苦しみから解き放つ
それが私の最初の使命だ)
ライトニング:さあ どうすればいい?
導いてくれ ホープ・エストハイム
ホープ:ホープだけでいいですよ ライトさん
今はスノウの確保が最優先です
ライトさん 追ってください!
ライトニング:施錠されている 破れるか?
ホープ:力づくでは困難でしょうね 開けないか調べてみます
少し待ってください
ライトニング:扉の向こうは混沌の渦か
ホープ:そんなところにスノウはいる もう正気とは思えませんね
ライトニング:無理もない 希望を見失ったまま 何百年も生きたあげく
もうすぐ世界が滅ぶんだ
普通の人間なら まともではいられないさ
ホープ:スノウの心は もう壊れてしまった
そういうことですか?
ライトニング:信じたくはないがな
衛士:いたぞ!例の女だ!
ホープ:まずい 発見されました ライトさん いったん撤退しましょう
ライトニング:ここまで来て退けるか 私だけなんだ
セラを亡くした痛みを あいつとわかちあえるのは
ホープ:ええ そうです
スノウの魂を救ってやれるのは
解放者である あなただけです
だからこそ自重してください
あなたが倒れてしまったら
救えるものも救えないまま世界が終わってしまうんです!
ライトニング:わかった…… 「箱舟」に戻してくれ
ホープ:わかりました
ルミナ:痛みをわかちあえるだの 魂を救ってやれるだの 思い上がりもいいとこよ
ったく 解放者様ときたら いったい何様なんだかね
ライトニング:(私は 過ちを犯した
それは取り返しのつかない過ち
私は たったひとりの家族を 妹を戦いに送り出した
私は 妹を……
セラを 死なせてしまった
私は……私は自分を許せなくて
けれど 自らを裁くこともできなくて
いつの日か妹の魂を救いたい それだけを願って
死にも似た眠りについた
そのまま永劫のような幾百年かが過ぎ やがて――
ライトニング:その輝きに触れたとき 私は悟った
光は形なき神の姿 この世を統べる至高の存在
神々のなかの神の名こそは―― ブーニベルゼ
光は神の声だった
輝きは大きな意思となって私に告げた
私が神のしもべとなり 神に下された使命を果たせば 奇跡をもって報いると
私が死なせてしまったセラを
かけがえのない妹を 再び甦らせようと
至高神ブーニベルゼの命に従い
私は人々の魂を救いへと導く者 解放者となった)

ホープ:ライトさんに聞いてほしい話があります
とても大切なことです
ちょっと長くなるので その気になったら
声をかけてください
ホープ:おかえりなさい ライトさん
ライトニング:ホープ・エストハイム
かつて私たちは 同じ運命を背負って
ともに戦った
運命を呪うだけだった少年が いつしか頼もしい仲間になった
たゆまず 前へと歩みつづけた彼は
世界の未来を担う 人類の指導者にまで成長したはずだった
ライトニング:だが 私が神の声を聞き
永い眠りから目覚めたとき
ホープは時を遡ったかのように少年の姿に戻っていた
出会ったころの姿のままで
この「箱舟」をあやつる彼は
私に神の計画を告げた
ホープ:『輝ける神 ブーニベルゼは決意したのです
この世界は終焉へと向かっていて もう神にすら止められない
そのため神は滅びゆくこの世界を救うのではなく
新たなる世界を再び創りなおすことにしたんです
けれど新しい世界を創っても そこに住む者がいなければ無意味です
そこで神はライトさんを「解放者」に選びました
解放者とは 終わりゆく世界に囚われた魂を解き放ち
新しい世界へ導く者
あなただけが人々の魂を――
それに亡くなったセラさんの魂も救えるはずです』

ライトニング:『要は取引か セラを助けたければ神の遣いとなって働けと』
ホープ:『あなたにしかできないんです
亡くなったセラさんを利用するようで不愉快でしょうが』
ライトニング:『そうでもないさ』
ホープ:『えっ?』
ライトニング:『妹の命を 取引の材料にされたというのにな
当然許せないはずだが さして響いてこないんだ
まるで心に穴が空いたようだ』
ホープ:『それは わかります 僕もなんです
昔のことを思い出すことはできても そのときの想いは実感がなくて』
ライトニング:『これも神のおぼしめしとやらかもな
神の仕事をこなすしもべに感情は不要 だから切り捨てられてしまった』
ホープ:『だとすれば 僕がこんな身体に戻されてしまったのも
神の計画のうちなんでしょうね』
ライトニング:(選択の余地などありはしなかった
私が死に追いやってしまった妹 セラ
あの子の魂を救うには 神とやらに従うほかない
こうして私は ホープとともに神のしもべとなった
この世界に生きる人々の魂を新たなる世界に導く者――
輝ける神ブーニベルゼの遣い 解放者)
ホープ:――ライトさん? ライトさん どうしたんです?
あの……大丈夫ですか?
ライトニング:考えごとだ 気にするな
ホープ:世界の理が乱されて
混沌の流入が始まったのが およそ500年前
世界はあんなにも広かったのに
たった500年で何もかも混沌の濁流に呑まれようとしています
ライトニング:そして 解放者の力が尽きるとき
世界を終わらせる鐘が鳴る
そうだったな?
ホープ:鳴り響く鐘の音が 輝ける神ブーニベルゼを覚醒せしめ
新たなる天地の創造が始まるでしょう
ライトニング:それまでに いくつの魂を救えるか
ホープ:はい 僕たちが救えなかった魂は
この古い世界と一緒に消えてしまう
ホープ:ここは安全ですから ゆっくりくつろいでください
時間を気にする必要もありません
ライトニング:偉大なる神の力か
この場の時間は止められても
世界の終りは止められないんだな
ホープ:なんでしょう
→ホープ自身について

ホープ:今の自分が何者なのか 僕自身にもわかりません
こうして 話している内容も なぜ知っているか わからないんです
記憶をなくしたわけではなくて
過去のできごとを 思い出せることはできるんですが 実感がないんです
自分の体験なのに 全部他人事みたいで
かつての僕は 地上の街で暮らしていた
スノウたちとチカラを合わせて 混沌の脅威と戦っていた
なのに気がついたら こんな有様です
地上の記録によれば ホープ・エストハイムという人間は
169年前に失踪したことになっています
何が どうなったのやらですよ
こんなことができるのは 万能の神だけでしょうね
どうやら 僕は神の計画か何かで 神隠しにあったようです
ホープ:レクチャーは終了です
いつ地上に向かっても大丈夫です
ただし毎朝6時にはここに帰ってきてください
ライトニング:解放者には門限があるのか?
ホープ:ちゃんと理由があるんです
その時間にまた説明しますよ
地上に降りるには「転送陣」を使います
そこにある転送陣の前に立ってみてください
その「転送陣」を使うと 地上への転送魔法が発動します
ライトニング:スノウが気になる あいつの宮殿に向かおう
ホープ:それなんですが 街に行ってみませんか?
ライトニング:スノウを放っておくのか?
ホープ:地上では あれから時間が経ってないんです
宮殿はまだ厳戒態勢で スノウとの接触は ほぼ不可能でしょう
ホープ:どうかしましたか?
ライトニング:誰かに見られていた
この気配……おぼえがある
ライトニング:狩人が出てこない?
闇の狩人は―― ノエルは姿を隠しているのか?
ルミナ:そういうことは 本人に聞いたら?

ライトニング:ノエル・クライス……
おまえが闇の狩人か
ノエル:そう呼ぶやつもいる
ライトニング:予言に従って 私を戦うつもりか
ノエル:予言は従うものじゃない
嫌でも現実になるものだ
あんたが本当に解放者で この世を壊すっていうなら
俺に殺されるしかないんだよ
ライトニング:世界を壊す気はないが
私が神の命を受けたのは事実だ
私は――
人々の魂を導く「解放者」としてここにいる
ノエル:予言は真実か……わかった
予言された戦いの時は まだ先だ
時が満ちたら決着をつけよう
ライトニング:あくまで信じるのだな
あの映像は真実の未来だと
ノエル:今まで半分疑っていた
500年前に消えたあんたが いまさら現れるかよってな
もう信じるしかない
俺はあんたを殺す
ライトニング:「4つの数字」がそろったな
女神の信徒の儀式に乗り込むぞ
ホープ:街はずれの墓場に向かってください
そこにある電話に出て 4つの数字を告げれば
異端の儀式に潜入できるはずです

????:女神エトロへの近いを示せ

ライトニング:今宵 慈悲深き混沌の女神にささげる数は――
????:いいだろう 無名の門をくぐれ
ホープ:いよいよですね
ライトニング:ああ 呪われた儀式は今日で終わらせる
女神の信徒:約束の時は到れり 呪われし破壊の遣いよ
呪われし破壊の遣いよ 母なる混沌に還れ
母なる混沌に還れ 時は満ちた
忌まわしき解放者を 女神エトロの御許へ
解放者に死を!
ライトニング:おまえたちは知っているはずだ
――私は何者だ?

女神の信徒:ついに見つけたぞ まことの解放者だ
女神の信徒:殺せ 討ち果たせ!
ライトニング:遅かったな 狩人
女神の信徒:おお 狩人よ
予言のとおり ついに参られた
解放者を討ち果たし 予言の成就を
われらの願いをかなえて――
ノエル:無意味に 人を殺しておいて
何が願いだ!

女神の信徒:なぜだ狩人よ
あなたこそ われらを導くお方ではないのか
ライトニング:仲間割れか?
ノエル:見損なうな
こんなやつら仲間でもなんでもない
血に飢えた人殺しどもだ
ライトニング:女神の信徒たちは 予言された「闇の狩人」を待ちわびていた
けれど狩人はいつまでも現れない
焦った信徒たちは暴走し 「解放者」に似た者を殺しはじめた
ノエル:ああ そうだ もっと早くに決着をつけておけば
こんな事件は起こらなかった
ライトニング:あらためて聞く
決着をつけるとは?
ノエル:あんたを殺して 予言された未来を実現する
ライトニング:予言は現実となる――
ならば私はおまえに殺される宿命か
宿命に抗うのは慣れている
未来を縛る予言など 絶ち斬るだけだ

ホープ:ライトさん 救世院の部隊です!
ノエル:追ってこい
あんたにふさわしい死に場所へ導いてやる

ホープ:彼は暗黒街のほうへ向かったようです
ライトさん くれぐれも無理はしないでください
解放者が死んだら すべての人の未来は消えてしまうんです
ホープ:ノエルは「暗黒街」と呼ばれるエリアに潜伏しているようです
ライトニング:どうしても実現したい未来が視えたのか
あるいは運命にさからうことを恐れているのか
ああ ノエルは重すぎる過去を背負っている
背負わせたのは この私だ
ライトニング:ノエル……

ライトニング:これが 予言された運命
解放者を殺せば 新しい世界が誕生する
ユール?そうか……
新たな世界でユールと再会する
そう夢みてきたんだな
ノエル:夢じゃない
この手で実現する未来だ
俺が「解放者」を倒せば世界は生まれ変わる
今度こそ やってみせる
俺は一度失敗したんだ
「あいつに勝って世界を救う」と誓って挑んだ敵がいた
でも そいつを倒したせいで
逆に世界を壊したんだ
あれで世界に混沌があふれ 崩壊が始まったんだ
俺が……俺が この世に
滅びを招いた

だけど スノウは俺を責めなかった
ホープは人類をまとめて混沌に立ち向かった
もちろん俺も一緒に戦った
でも どうにもならなかった
俺が引き起こした災いが もうすぐ世界を終わらせる
あのときの過ちを悔やみつづけて
……もう500年だ
ライトニング:ノエル……世界の崩壊は おまえの過ちじゃない
責めを負うべきは 私のほうだ
ノエル:誰が悪かったなんて過去の話はもうどうでもいい
俺はこれでも先を見据えてる
あの予言は 明日への可能性を見せてくれた
……ユールが待っている未来だ
あんたに恨みはないけどさ
「予言どおり死んでくれ」なんて 勝手な話だよな
だけど死んでもらう
俺はもう500年前 とてつもない罪を犯してるんだ
あんたを殺して罪がひとつ増えても
かまうものか!

ライトニング:それが全力か?
ノエル:神様に授かった「解放者」の力か
ライトニング:神にあたえられた力か それとも人を捨てた力かな
私はすでに 人ならざる者だ
ノエル:人ならざる?「人でなし」かよ
ライトニング:そうかもしれないな
私はこれまで 数えきれない命を奪ってきた
まともな人間なら罪の意識に潰されているだろうが
こうして 歩いている
もういちどセラに逢いたい
そんな身勝手な想いだけで戦いつづける私は
たぶん 人でなしなのだろう
おまえは違うな ノエル
世界に未来をもたらすためでも
ユールにめぐりあうためでも
私を殺す覚悟がない
おまえは まともな人間だよ
たとえ世界を救うためでも
誰かを殺す理由にはならない
心からそう思っているから
おまえに人の命は奪えない

ノエル:戦っても無駄 そう言いたいのか
ライトニング:そうだ 時間の無駄だ
世界に残された時は限られている
おまえと遊ぶ暇はない
邪魔をするなら 斬るだけだ
ノエル:ふざけんな……
あんた本当に ライトニングかよ!
ライトニング:ただセラを救いたいだけの 機械のような存在だ
おまえを憎んでもいないのに
目ざわりというだけで 殺そうとする人でなしだ
じゃあな ノエル――
死んでユールに逢うがいい!
ノエル:そうだな 逢いにいく
でも――
生きて逢うんだ ユールが待つ未来……
予言が約束した未来は 俺の手で切り拓く
あんたを倒して 切り拓くんだ!
ライトニング:おまえが夢みた未来は消えた
狩人が解放者を討つ予言が崩された以上
その先に示された未来も 実現はしないだろうな
ノエル:勝手に終わらせるなよ 人でなし
いいから待ってろ もうすぐブッ殺してやる

ライトニング:ああ やってみろ
ユールが待ち望んでいる
ノエル:あんたの血にまみれた手でユールを抱きしめてやるさ
わかってるって あんたを殺して未来をつかんでも
ユールが喜ぶわけがない
そんなこと はなから気づいてる
気づいてるけど―― 手遅れだ
ライトニング:なぜ 殺さなかった?
ノエル:ユールが……
彼女ならそうすると思った
ユールには未来を視る力があった
視たくもない残酷な未来を視て 命を削られていった
たぶん 自分がいつ どう死ぬかも視えていたと思う
それでもあいつ 生きたんだ
酷い未来が 終わりが見えてるのに
精一杯 笑ってさ
それにひきかえ 俺が未来を知ったらこのざまだ
予言にとりつかれて あんたを殺すことばかり考えていた
こんな俺なんかに……
逢いたくないさ あいつは
ライトニング:だが 壊してしまったら
ノエル:このほうが未練がない
予言は果たせなかったんだ ユールにはもう逢えない
ノエル:いま 何か……
ノエル:ユール……!?

ユール:導きに従って あなたの魂は未来へ行ける
もうすぐ逢えるよ ノエル……
ノエル:許してくれと言うつもりはない
俺はあんたを殺す気でいた
ライトニング:私がそうさせたんだ
500年のあいだ 積み重ねた想いを
解き放ってほしくて追いつめてしまった
その償いはする ユールの言葉どおり
おまえを未来へ連れていく
すべてが生まれ変わる 新しい世界だ

ノエル:それは 神が創る楽園なのか?
ライトニング:そうじゃない 当たり前のように
生きて暮らす人々が 力をあわせて築く世界だ
ノエル:居場所はないな 闇の狩人には
ノエル:約束!
新しい世界が始まるまでに 闇とは縁を切っておく
必ずだ――約束する

ホープ:あの……ライトさんは彼の気持ちを読んでいたんですか?
どうやって予想したんですか?
ライトニング:予想ではないな 信じて賭けただけだ
ノエルなら自分で 答えを出してくれる とな

ホープ:今日も帰ってこれましたね
ホープ:かつてノエルは
人々の先頭に立って混沌と戦っていました
しかし 救世院が権力を握ると姿を消し
人知れず街の治安を守っていたようです
ライトニング:あの「予言の書」が真実を映していたとすれば
私が死ねば 理想的な未来が実現したのかもな
ホープ:いや どうでしょう?
ライトさんの死は解放者の失敗を意味します
であれば その先にある未来では
ノエルの魂は 救われていないはず

ライトニング:ならば あの映像はなんだ?
誰もが幸せそうだった あの光景は――
見た目が綺麗な紛いものか?
ホープ:可能性はあります
映像に 人の心は映りませんから
観光案内:ユスナーンはルクセリオと並ぶ大都市
グルメに闘技場 そして豪華なお芝居まで
あらゆる娯楽が集う街です
宮殿では毎夜のようにきらびやかな宴が催されています
都を治める太守はスノウ・ヴィリアース様
世界でただひとりの「ルシ」――
神に選ばれし最強の闘士と噂されるお方です

スノウ:必ず おまえを幸せにする――
のぼせあがって誓ったくせに
俺はなんにもできなかった
おまえが死んだあの日から 何百年になるだろう
おまえを救う方法を探し求めてさまよって……
結局 どうにもならなかった
無駄な時だけが流れてもうすぐこの世は終わる
世界は滅んで みんな死んじまう
スノウ:教えてくれ セラ
俺は死んだら おまえに会えるのか?
いまさら 合わせる顔もねえか
結局 人間なんてやつは――
ひとりで生きて ひとりでくだばるんだ
来るなら来いよ ライトニング
世界が終っちまう前に
あんたの妹を守れなかった俺に
神の裁きでも下してみせろ
ライトニング:「きらめきの都」ときた
こういう趣向はスノウの趣味か?

ホープ:趣味かどうかはわかりませんが
スノウの意向なのは たしかです
このユスナーンの街が華やかな宴の都になったのは
街を支配しているスノウの命令ですから
もうすぐ世界が終わるから
最後ぐらいは楽しもうってことらしいんですが
最近スノウは宮殿に閉じこもっていて
真意がわかりません
ライトニング:会いにいっても門前払いだろうな
この前は強引にやりすぎた
スノウ:ライトさんがぶつかっていけば
スノウも心を開くと思ったんですが 計算外でしたね
長い年月のあいだに人が変わってしまったんでしょうか
ライトニング:(そう 変わってしまったのだろう
私がおぼえているあいつはバカがつくほど正直で
裏表なく人を信じ 誰からも信頼されていた
そんな男だから妹の……セラの夫に認めた
だが 私が眠っている間
あいつは長すぎる歳月を生きてきた
逃れようのない滅亡をみつめ
希望が失われていくだけの数百年間
人の心が闇に染まるのに
充分すぎる長さの時だ)
ホープ:宮殿は いま立ち入り禁止の状態ですが
潜入ルートを見つけました
神託のエリアという場所です
夕方から夜間にかけて 神託のエリアから宮殿に賃物が搬入されます この大量の賃物にまぎれて潜り込みましょう
【チョコボガールズに合言葉を言うと 魔法の花火をプレゼントなのだ!合言葉は「食べちゃうにゃん」だよ】
チョコボガール:ちょんちょこー
合言葉はわかるかなー?
ライトニング:言わないとダメなのか
たっ……食べちゃうにゃん
チョコボガール:いやあー これをあげるから許してー
ホープ:ライトさん……もしかして
調子 悪くないですか?
ライトニング:気にするな
……恥ずかしいだけだ
ホープ:やりましたね ライトさん
ホープ:ここは美食のエリアです
世界じゅうの料理が楽しめる 食のお祭りです
スノウの宮殿に潜入する方法を探しましょう
まずは神託エリアの状況を確認です
よかったですね
それにしても「美食の小宇宙」だなんて
よっぽどおいしい料理だったみたいですね
おまえのぶんも買って帰ろうか

どちらかというと僕は
ライトさんの料理のほうが興味ありますね

どういう味を想像してる?
言っておくが そこまでひどくもないからな
たしかにセラほどの腕はないが まあまあ人並み
言っても中の下ぐらいだ
ホープ:ライトさん まずいことになりました
物資にまぎれて 宮殿に潜入する計画でしたが

ライトニング:終わらせはしない
ホープ 作戦を立て直してくれ
なんとしても宮殿に潜入する
ホープ:ですが!
ライトニング:あいつがシ骸になっていたら解き放ってやりたい
5~6発ぶん殴って あきらめたことを叱ったあとでな
ホープ:ライトさん 出入口からの潜入はあきらめましょう
もうひとつのプランでいきます
かなり強引で危なっかしい作戦ですけど
ライトニング:で おまえの作戦は?
ホープ:足場がなければ造ればいい
もうすぐ始まる演劇の舞台です
この劇 舞台装置がすごいんですよ
物語のクライマックスでは役者を載せた縁台が
かなりの高さにせり上がって城壁を越えます
ライトニング:そこから宮殿に飛び降りるのか
だが 舞台と壁のあいだにだいぶ距離があるな
ホープ:大丈夫です 土台を崩して
宮殿のほうに倒せば届きます
ライトニング:派手な芝居になりそうだな
何を使う?
ホープ:花火の潜入装置を利用します
演劇のフィナーレで使われるものですが
火薬を足せば狙いどおりに爆破できます
ライトニング:本当に強引だな
ほかに方法は
ホープ:あれば提案してますよ
ライトニング:やるしかなければ やるだけか
前だけ見よう
ホープ:そうしてください
ライトニング:なあ ホープ
私の背中を守ってくれるか?
ホープ:この作戦には舞台関係者の協力が必要です
公演の責任者に話を通すのが早道でしょうね
この公園の責任者がわかりました
名前はサザック 有名な演出家です
ライトニング:この公演の責任者だな

サザック:そういうあんたは?
ライトニング:今夜の舞台は思い切り豪勢にしてくれ
花火の量を増やして盛り上げるんだ
宮殿にいる太守にも届くようにな
サザック:だから あんた誰?
ライトニング:太守の古い友人だ
寝込んでいるやつを心配している
見舞いの花のかわりに
派手な花火を贈ってやりたい
サザック:俺は責任取らねえぜ?
それでいいなら乗ってやろう
花火のことなら舞台裏のスタッフに聞いてみな
俺は演出を練り直しておく
とびっきり派手にな
ホープ:花火の数はもう充分です
次は 上演中の舞台へ上がる準備ですね
ライトニング:爆破の瞬間 舞台に乗り込む
それだけだろう
ホープ:爆破してからじゃ遅いんです
あらかじめ 舞台の上にいてもらわないと
ライトニング:舞台にいろだと?役者でもあるまいし
ホープ:ですから ライトさんには役者になってもらいます
ライトニング:なっ……
できるか そんなこと!

ホープ:できるできないの問題じゃないですよ
ライトニング:やるしかなければ やるだけか……
ホープ:まずは花火を親方に届けましょう
舞台に上がる交渉は その後です
ライトニング:待たせたな
花火の準備は終わったぞ
サザック:よし 舞台の特殊効果は万全だな
あんたの希望どおり ど派手な舞台になるぜ
神様の像がぶっ壊れてもおかしくないくらいのな
ライトニング:そんな危なっかしい舞台に上がるのは
おめでたい役者だけだな
サザック:あんた何が言いたいんだ?
俺の役者たちに文句でもあるのか?
ライトニング:心配してやっているんだ
ご自慢の役者が花火で吹っ飛んだらどうする
危険な演出をこなせる代役が必要だ
サザック:そりゃそうだが 急にかわりの俳優なんて
ライトニング:代役は ここにいる

サザック:はっ!?そうか 最初からそのつもりか!
派手な舞台を用意したのは自分が出演するためか
すがすがしいほど図々しいな
実に傑作 まさにクソ度胸
あんたなら解放者の役をまかせてもいい
ライトニング:出演交渉は成立だな
ホープ:舞台に映える 見事なドレスですね
さっそく試着してみますか
一応オーディションなので ドレスが気に入らなくても
サザックさんのところには着て行ってくださいね
ホープ:こんな状況でなければ
ゆっくり 宴を見てまわりたかったですね

ライトニング:ああ だが先に太守の問題を片づける
ホープ:人々はスノウのことをどう思っているんでしょう
以前はよき太守であったようですが
ライトニング:人は変わっていくものだ
何百年も生きて 変わらないほうがおかしい
けれどスノウ 私はまだ信じられずにいる
バカがつくほど前向きに未来を信じて
大切なものを守るために傷つくことを恐れなかった
そんなおまえが
絶望にとりつかれてしまったというのか?
私のいない数百年でおまえがどんな想いを背負ってきたのか
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