第一回熱いWA!PROJECT(2)
※「第一回熱いWA!PROJECT(1)」より
しかし、子供たちは地雷のせいで安全に暮らすこと事が難しい状況にあった。
「次、この子たちに会えるのだろうか。」
「足がなくなっているかもしれない・・・もう一緒にボールが蹴れないなんて、そんなの絶対に嫌だと思った。」
彼はカンボジアの現状をみんなに伝えようと考えた。
次に訪れた場所はインド。
「もうやるしかないって思いました。カンボジアとインド、俺が繋げてやるって思ってましたね。変態ですよね。笑」
紙芝居を使ってカンボジアの現状を伝えようとした。
最初は誰も聞いてくれないと思った。
しかしそんな時、スポーツがまたもや彼を救ったのだ。
「いきなり知らない国の人から、知らない現状を伝えられたって誰も聞かないでしょ。だからまずサッカーで友達になろうと思って。友達の話なら聞くでしょ。」
彼はサッカーボールと紙芝居を持ってインドの子供たちの中に飛び込んだ。
最初は、突然現れた異国人に子どもらはきょとんとしていた。
そこで、彼は思い切って輪の中に向かってボールを蹴りこんだ。
すると、子どもたちがどこからともなく群がってきて
ボールを通じた大交流が始まった。
「やっぱりサッカーってすごいんです。一緒にボール蹴っただけで仲良くなれましたよ。それで『これはチャンスだ』って思って。すかさず、やっちゃいましたアレを。」
インド人の友達に向かって紙芝居をした。
片言の英語と身振り手振りで。
はじめはみんなふざけていた。
だが、真剣な眼差しと必死さが伝わったのか、
次第に口をあけたまま彼の話を食い入るように聞くようになった。
なかには紙芝居を終えた後、「そんなこと知らなかった。僕ももっとそういうことを勉強したい。ありがとう。」と言ってくれる子供もいた。
「本当に嬉しかった。遠い国の出会ったばかりの子供たちの前で。本当に伝わるか不安だった。『こんなことやる意味あるのか』って心のどこかで思ってたし。でもありがとうって言われた瞬間。こみ上げてくるものがあって。気づいたら号泣してました。」
と彼は恥ずかしそうに話してくれた。